2021年9月28日火曜日

孤狼の血(2018)

 柚月裕子の同名小説を映画化した「孤狼の血」(2018 東映)を見る。アウトロー暴対刑事役所広司と新人刑事松坂桃李による、血で血を洗う広島ヤクザのバイオレンス映画。R15+指定。監督は白石和彌。脚本は池上純哉。

冒頭からヤクザ竹野内豊が金持って逃げた男を養豚場で拷問虐待という酷いシーン。ヤクザのフロント企業闇金融の経理係失踪(殺害)事件を役所と松坂コンビが追いかける。ヤクザ同士の殺し合い。日本の名優たちがみんなヤクザ。

大上(役所広司)は色気ムンムンのMEGUMIの取り調べはふたりきりで行う。ベルト締めながら部屋から出てくる。なにしてたん?
大上は探りを入れるために真面目堅物日岡(松坂桃李)をけしかけてパチンコ屋で喧嘩させる。ボコボコにされる松坂。怪我の治療が街の薬屋?それが丸暴の刑事?

大上がめちゃくちゃ粗暴。まるで組長のようにふるまう。敵対するヤクザから金を懐に入れてる。情報屋婆さんに金を渡し、ソープで聴き込み。どこもヤクザの島。旨い汁吸いながら尾谷組と加古村組の抗争の間を渡る。ヤクザが粗暴なら警察も粗暴。それが広島?!

広島大卒刑事の松坂「それ、マズイですって!」と止めるのだが、役所は「何がマズイんじゃあボケェ」の繰り返し。防犯カメラのビデオテープを手に入れるために放火までする。そんな脱法警察でないとヤクザには対抗できないらしい。

組の抗争で若いチンピラが殺される。でもってまた相手を殺す。役所にずっとくっついてる松坂は役所の不正を録音し偉い人に報告。こいつは潜入捜査官なの?

ヤクザ音尾琢真の下品さが酷い。チ〇コの真珠自慢とそれに乗っかる真木よう子のシーンに笑ってしまった。エリート警察官なのに役所の舎弟のように働かされる松坂が憐れ。
みんな悪人。こんな人たちの相手する仕事とか、いい大学出てすることじゃない。

大上はは頭のいい正義のヒーロー。警察上層部の弱みを握ってた。そして失踪。殺害され川に浮かぶ。全身に刺し傷。
松坂が養豚場のチンピラを力任せに殴り続けるシーンはスカッとした。空手最強。

日岡は尾谷の若頭一ノ瀬(江口洋介)をパーティー会場に誘き入れて、ラスボス五十子会長(石橋蓮司)をトイレで残虐に殺させる。和太鼓のビートに乗せて。このシーンがエグすぎる。便器にリアル生首とか逆に笑った。

この映画、すごいわ。反社同士を戦わせて世の中をキレイにお掃除。それが丸暴刑事の使命。スッキリ爽快!w
そして大上の意志を継いで日岡覚醒。広島県警のクソ監察官(滝藤賢一)の弱みも握る。そして西野七瀬がスナックママ役で出演してるLEVEL2へ。
西野はこの「孤狼の血」を友人と見にいったそうだが、いったい何目当て?若い女の子が見に行く理由があるとしたら松坂桃李?

0 件のコメント:

コメントを投稿