2021年9月16日木曜日

国仲涼子「滅びのモノクローム」(2004)

2004年にフジテレビ系で放送された「滅びのモノクローム」という2時間ミステリードラマの再放送を今年の5月にBSフジでやっていたので録画してしっかり見た。民放BSは2000年代のちょっと古い2時間ドラマの再放送をしてくれるので、チェックしてないといけない。

三浦明博という作家の書いた乱歩賞受賞作のドラマ化。申し訳ないがその作家名をまったく知らない。
主演は当時NHK朝ドラ「ちゅらさん」で大人気女優だった国仲涼子。調べてみたら現在もうすでに41歳なのか!それは驚き。今現在の向井理夫人。

国仲演じる広告代理店勤務ヒロインが、日光の実家の蔵にあった古い正体不明フィルム(中禅寺湖で釣りをしてる男が映ったモノクロ映像)を素材にPR動画を制作したら、それを見た政権与党幹事長(平幹二朗)が血相を変える。
日光の実家、ヒロイン自宅、勤務先オフィス、部屋を荒らされフィルム素材を持ち去られる。ゆく先々で謎のバイク男と遭遇。そして幹事長の孫で秘書の葛山信吾も現れる。みんなフィルムを狙ってる?
祖父(橋爪功)はだいぶもうろくした感じ。戦時中は特高の刑事?その上司が現大物政治家平幹二朗。戦争中の特高の犯罪を必死で隠そうとする勢力が接近?

その件を嗅ぎまわってたフリーライターも死体で発見された。ああ、開始30分見ればもうだいたいの全体像と展開は把握できる。典型的にベタな2時間ミステリー。これは退屈…。
勤め先の社長役が深浦加奈子さん(享年48)だ。調べてみたらもう亡くなって13年だ。この人はこの時代よく見た女優さんだったのに癌で急に亡くなった。

この女社長がヒロインと一緒に謎を追う。社長の半身まひした老父がフィルムを抹殺したい勢力の工作員に拉致監禁されフィルムを要求される。もうベタベタすぎる展開。ドラマのストーリーとしてかなり弱い。
この工作員バイク男が昔よく見かけた人。あまりに演技が棒。調べてみたら元プロボクサータレントだった人だ。正直、見てらんない。
そして大物政治家平幹二朗の政治フォーラムで国仲涼子がマイクパフォーマンスと言う名の直接対決。「だからなんだ?この日本を豊かにしたのは私だ!」いかにも大物政治家が言いそうなこと。

戦時中に在日外国人を特高が拉致し殺害。死体を湖畔に埋めた様子を活動報告のために記録したフィルムをめぐる殺人事件とサスペンス。戦争の歴史にはそんなこともあっただろうね?というフィクション。
もう戦中戦後の隠したい過去を持った老人たちはここ数年の間にいっきに鬼籍に入っている。墓場に持って行ってしまった。

1 件のコメント:

  1. 橋爪功さん、この時63歳位かな?実際の歳より老けて見えますね。このドラマ見るの2回目です。割と面白いと思います。

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