2021年9月15日水曜日

アルプススタンドのはしの方(2020)

「アルプススタンドのはしの方」は2020年7月に公開された、高校演劇部の戯曲を原作とする75分の映画。低予算ながら全国で上映されちょっと話題になった映画。
監督は城定秀夫。この映画監督はメチャメチャ多くの映画(ピンク映画)を撮ってる人としか認識してなかった。自分は初めて見る。脚本は奥村徹也。

夏の高校野球のスタンド風景。ブラスバンドと応援の席から遠く離れたすみっこで、女子高生が会話劇。野球ルールを知らないので、試合をどう見たらいいのかわからないっぽい。まるで昭和の終わりごろの川崎球場の風景。

5回終わってグラウンド整備。みんながわさわさと移動が始まったのも理解できない。途中から男子生徒が会話に加わる。ああ、みんなトイレや飲み物買いにいっただけだったのね。
さらに暑苦しい男(先生)が応援を強要してくるw

たぶん真ん中に映ってる子がこの映画の主役である安田(小野莉奈)。その話し相手が田宮(西本まりん)。胸に東入間高校?と書かれた紫のTシャツ姿。演劇部はインフルエンザのせいで関東大会に出場できなかった。それで冴えない夏を送ってる。

ブラスバンドでトランペット吹いてる久住が学年1位で部長らしい。この子は黒木ひかりというグラビアアイドルらしい。
この吹奏楽部部長に学年1位を奪われた地味で真面目そうな色白制服少女宮下が中村守里。調べてみたら元ラストアイドルらしい。
宮下は久住が野球部エース園田とつき合ってることを知りショック。どう見ても久住さんは学校カーストの最上位。たぶん社会に出ても上手く立ち回っていくタイプ。
一方で宮下さんは暗くて大人しくて地味。(乃木坂で言ったら佐々木琴子のような質感)

高校生たちの会話がどうでもいいw だが、そのどうでもいい会話から高校生たちの悩みやわだかまりや関係性が見えてくる。まるでチェーホフ。
これは台本を朗読するだけで成立する。そういう映画。テーマは少女たちの挫折と自己肯定?

もうひとつ予想がついたのだが、このドラマはスタンドの端っこからまったく離れない。カメラもずっとそこ。野球をやってるシーンすら映らない。たまに裏側の通路。生徒たちが入れ代わり立ち代わり移動する。
これが夏の甲子園1回戦らしいのだがまったく甲子園に見えない。真夏の感じがしない。てっきり県大会1回戦だと思ってた。

出演してる俳優を誰一人知らない映画を久しぶりに見たら新鮮だった。自分は評価する。
今いろんなものを諦めてる若者に響くであろう映画。75分という時間がちょうどいい。
LIFE IS BASEBALL.

主題歌はthe peggies「青すぎる空」。the peggiesにも注目してる。

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