2021年6月22日火曜日

ミッドサマー Midsommar(2019)

アリ・アスター監督の「ミッドサマー Midsommar」(2019 アメリカ、スウェーデン)は2020年のコロナ禍の日本公開でもかなり話題になっていた。だが、ビビッてなかなか見れなかった。やっと見た。

ざっくり説明すると、白夜のスウェーデンの村を訪れた大学生たちの地獄の体験w もうホントにこんな村は嫌だ!
日本公開当時から「上田と山田の出てこないTRICK」とプチネタバレの口コミが広まっていた。

映画は最初から不穏。ダニーは妹から心配なメールが来てその後連絡が取れない…。ダニーも精神が追い詰められて精神不安定で周囲に迷惑。恋人のクリスチャンに連絡するも迷惑がられる。妹は両親を巻き込んでガス自殺。重い女の家族トラブルに巻き込まれるのは大変だ。

クリスチャンは同郷の留学生ペレ(関暁夫みたいなやつ)とスウェーデン・ヘルシングランド地方のホルガ村コミューンへ、90年に一度の夏至祭へ行くことを決意。論文を書くために。ダニーは聴き分けなく不安を吐露。この女が不安定すぎて怖い。

向こうの若者は初対面でいきなり大麻やきのこをやってトリップ?だとしたら日本人の親は子どもを海外へ留学なんてさせられないじゃん。

映画開始36分でようやく問題の村に到着。これがまるでカルト教団の村。ヘンテコ儀式にヘンテコ奇声。ヘンテコなタペストリー。ヘンテコな神殿。
ずっと不気味だったのだが、最初の恐怖ポイントは1時間すぎにやってくる激グロ殺人儀式シーン。

まるでストラヴィンスキー「春の祭典」の世界観。こういう風習は人類が文明を築いたときからあったのかもしれないが、この村人は悪質。嘘つきだし騙して殺す。
これは近代国家ならやめさせないといけない風習。軍隊を派遣してでもぶっつぶすべき悪魔の村。ガイアナの人民寺院かもしれない。なんで村人全員そんなにも確信に満ちてるん?こんな村、嫌だ。

北欧の夏の明るい風土に陰惨なホラーが新鮮。とんでもないカルトホラー映画。こんな映画、なんで日本で公開した?もう二度と見たくないw
それにしてもアスター監督はグロ物体をはっきり見せすぎ。老婆たちが全裸で見守ってるなかで村娘とセッ●スさせられるとか狂ってる。全裸で走らされた役者も気の毒。けど、怖さの演出はほぼ完ぺきだと感じた。

よく知らない同級生に誘われたとしても、正体不明の不気味な村には、けっして行ってはいけない。こんな村人とは結婚してはいけない。就職もいけない。

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