2021年6月21日月曜日

夏帆「Red」(2020)

島本理生の同名小説(2014)を映画化した「Red」(2020 日活)を見る。夏帆が主演らしいから。これも昨年のコロナパニックのころの公開。
R15+指定。ビジュアルから判断して男女の性愛のようなものがテーマか?

おそらく鬱系恋愛ドラマではないか? 三島有紀子監督作でまだ1作も良いと感じられるものに出会えていない。その点で不安なまま視聴開始。
冒頭から不穏。雪の電話ボックスで涙ぐんでる夏帆。それを離れた場所から見つめる妻夫木。

娘と夫の真(間宮祥太朗)と幸せな結婚生活を送っているヒロイン塔子(夏帆)。幼稚園に娘を出迎えて夕飯の話などしてる。かなりの豪邸に住んでいる。おそらく旦那の両親と同居。かなりの資産家。孫にバレエも習わせそうとする。旦那は商社勤務で来週は北京。ムカつく上流階級w
この夫婦がなぜかいきなりオーラルセッ〇ス?!なにこれ。仕事で忙しい旦那を疲れさせない配慮?これは知らずに見ると気まずい。
そんな主婦ヒロインが次のシーンではなぜか寒々しい雪の夜に妻夫木と新潟へドライブ?それとも逃亡中?ふたりともぼんやりしてる。見ていて時系列が謎。

こんな窮屈そうな上流階級のくだらない社交パーティーから抜け出したい。というときにヒロイン夏帆の前に10年ぶりに昔の男・鞍田(妻夫木聡)が現れる。空き部屋でいきなり獣のようにお互いを求めあう。
夏帆を中学時代から知ってるのでこんな役をやるようになってるって、見ていてつらい。

旦那の家族に内緒で妻夫木と同じ建設業界に再就職?そしてまた旦那のいない場所でよろしく楽しむつもりか。不倫か。
再就職先の建設会社で夏帆は中途採用の即戦力。そこに柄本佑。「へぇ、かわいい」とか言ってじろじろ見られる。こいつが妻夫木と夏帆の関係をすぐ見抜く。いろんなこともすぐ見抜く。そして夏帆に体を密着させてきて二人の関係を根掘り葉掘り質問してくる。「セッ〇スした?」とか質問してくる。いろいろめんどくさい。
「するんならちゃんとやって?」「オマエ、意外とエロいな」
妻が職場でこんな楽しくやってるって、旦那は知らない方がいい。
妻夫木と柄本は人妻めぐってなに対立してんだ。なにイライラしてんだ。
新潟の依頼主のところへ出かける妻夫木にアシスタントとして夏帆が一緒に行くのだが、やっぱりお互いに激しく求めあう。なにやってんだ。仕事だぞ。

ベッドシーンがねっとり濃厚で激しくいやらしい。夏帆の片足を持ち上げたりする。夏帆の眼も潤んでる。最初から最後までフルタイム。隣近所に聴こえないように音量に注意しないといけない。女性監督だから夏帆もここまで許したのかもしれない。けど隠すところは隠すカメラワークが不自然過ぎてダメという人が多かったらしい。ちなみに夏帆は青いブラジャーまでしか見せてない。

正社員になって浮かれてるそのとき、迎えが遅れ、幼稚園にいる娘がジャングルジムから落ちて怪我。ひょっとして故意の自傷?旦那から激しく叱責。

妻夫木は4年前に悪性リンパ腫を発症?そしてまた再発?もう会わないようにしよう。
ヒロインは片親。父は別の女と出て行ったけど旦那の両親には仕事で海外に行ってることになってる。いろいろと嫌なことばかり。

仕事で新潟に行くも大雪で帰れない。旦那も仕事。留守番の子どもはどうする?ギリギリの状況。これが冒頭のシーンだったのか。
夫婦の修羅場。親がふたりとも忙しい仕事を抱えるとか、子どもに多大な精神的負担を与える。なんでこのふたりは結婚してしまったんだ?
そこに妻夫木が現れて夏帆を吹雪のなか運転して送り届けようとするのだが、明らかに体調がいっぱいいっぱい。

火葬場で幼い娘が泣いて母夏帆を引き留めようとするシーンが悲しい。娘を拒む夏帆の顔が怖い。見送る旦那間宮も哀しい。結果、このヒロインがすべて悪い。自分で不幸を選択してる。
結果、かなりの力作文芸作品。夏帆にとっても新境地。夏帆も今年の6月30日で30歳。

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