2021年4月14日水曜日

「つぐみ」ロケ地ラスト巡礼 

市川準(1948-2008)監督の「つぐみ TUGUMI」(1990)ロケ地の松崎を7年ぶりに訪問した。ついでにいくつかまだ未踏だったロケ地を巡った。
もうひとりのヒロインまりあによって語られるつぐみの半生。幼少時から体が弱く甘やかされひねくれて育った少女。それがつぐみ。
かつて子どもたちの遊んだ帰一寺。撮影当時よりも左側の本堂へ登っていく道が拡張されて杉の木が伐採され参道が明るくなったようだ。
この巨木が牧瀬里穂がよりかかった巨木。この30年間何人のファンが同じことをしたんだろうか。
真田広之に背負ってもらって石段を登ってくる。
この山門がまさか市川崑「獄門島」で石坂浩二がくぐった門だったとは、この日までまったく気がつかなかった。
内側の塀のなまこ壁が今では板張りになっている。今ではなまこ壁がつくれる左官職人も数が少ないのかもしれない。
松崎の中心部へと戻る。この橋だけは変わらない。だが、まちから子どもたちが消えた。結局この30年、自民党政府の少子化対策とかすべてムダだったわ。
電車もなく、沼津からも下田からも陸路では遠い松崎。この町で生まれた若者は退屈かもしれない。かつて財を成した商人たちの立派な家が朽ち果てようとしている。
まだ一度も渡ったことのなかったこのトラス橋(?)を渡る。
中嶋朋子白島靖代。ふたりとも美人。とくに白島さんはイケメン美女。
この橋を渡ったすぐの小道を左に行くとキャンプができる場所になっていた。キャンプ場と呼ぶには街中すぎる。
そこにある商家は現在ではカフェ。日曜の昼下がり、歩いてる人は観光客ばかり。
かつて沼津航路フェリーが着いた埠頭。いまではひっそりしてる。正面にあった梶寅旅館も廃業から20年、取り壊しから10年経とうとしている。
梶寅旅館のあった場所がいまだに空き地のままになっている。自分はそちらの方角を一度も見ることがなかった。哀しみがこみあがるから。
隣の旅館はまだ営業しているというのに、どうして梶寅は誰も営業を引き継がなかったんだろう。
梶寅旅館を失ったことは松崎町にとって大きな損失。
久しぶりに歩き回ってヘトヘトに疲れてしまった。自分も体力を失っていた。

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