そもそも明智光秀が主人公ってまったく新しい戦国時代劇。これまで何度も見てきた信長に虐められる光秀のシーンが新機軸で描かれていて驚きの連続。
松永久秀とか筒井順慶とかほぼ初めてドラマでしっかり見たし、正親町天皇とか近衛前久、摂津晴門とか三淵藤英とかも初めて認識。
過去の戦国大河ドラマにくらべて政治シーンに劇的な緊迫感があった。
自分、濃姫に帰蝶という別名があったことも知らなかった。てっきり本能寺の変で死んだとばかり思ってた。過去作みたいに信長と一緒に槍を持って戦うのかと思ってた。生存したという説もあったらしい。川口春奈は急きょ決まった代役だった。出番はそれほど多くなかったのだが、存在感が素晴らしかった。暴走し狂っていく信長に「自分なら毒を盛る」と光秀に言うシーンには驚いた。
あと、自分はてっきり足利義昭は織田信長に殺されたんだと勘違いをしていた。北条高時とごっちゃになっていた。
本能寺の変は過去作一で爽快感があった。暴走する邪知暴虐の王信長は必ず殺さなければならないと視聴者には思えたし、討たれる信長側もなにやら爽やかな敗者っぷり。
何といっても山崎合戦を描かなかったことがよい。余韻が心地よかった。光秀生存という希望を残した。
長谷川博己にとってはコロナ禍で撮影が中断するなど大変だった様子。だが、すごく明智光秀にハマっていた。頭がよくて悩める武芸者。すごく活舌がよくてセリフが耳に馴染んだ。
「麒麟がくる」は歴代大河ドラマの中でも最上級。新説を盛り込んだ刺激的で好きな大河ドラマだった。
2月23日に総集編があるらしい。語りはなんと川口春奈。はーさんにとってもこの役を得たことは幸運だった。
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