2020年9月11日金曜日

借りぐらしのアリエッティ(2010)

ジブリアニメ「借りぐらしのアリエッティ」を初めて見る。鈴木敏夫宮崎駿の企画制作だがメアリー・ノートン「床下の小人たち」という原作があるらしい。
米林宏昌という人が監督らしい。画のテイストはジブリだけど、監督が違うということは冒頭からなんとなくわかる気がする。音楽の使い方とか。

このアニメはまだ一度も見たことがない。どんな話かも知らない。何年前の映画なのかも知らない。ただ、ロック・イン・ジャパンでなとなく見聞きした記憶がある。主題歌のセシル・コルベルという人もステージに出ていたはずだ。調べてみたら2010年夏に公開になってる。とうことはもう10年前なのか。

開始20分も見ればなんとなく世界観がつかめてくる。小人が人間の家の軒下で暮らしてる。夜間に生活に必要なものを求めて人間空間へ狩りという冒険に出かける。人間と接触しないように細心の注意を払いながら。
人間の居住スペースまで到達し再び軒下へ戻ることはまるでヴェルヌの「地底探検」だしアーサー・C・クラークの「宇宙のランデブー」に匹敵する探検。
猫、鼠、虫と出会うことは危険。ダンゴムシがデカい。まるでナウシカの1シーン。この映像だけでアニメ映画として十分にもつ。

この家には病気の子どもが新たに加わっていた。そのことだけで小人たちにとっては重大な危機。しかもアリエッティはこの少年に目撃されていた。

この小人一家は最後の生き残りらしい。わりと快適そうな暮らしをしてる。
父は口数少なく母は大竹しのぶ。心配性でヒステリック。

昨晩取り逃がした角砂糖が少年から贈られる。自分は「ホウ酸だったらどうする?」とか余計な心配。
この病弱少年が小人の存在を当然のことのようにふるまう。とくに驚かない。コティングリーの妖精を思い出す。大きなカラスが網戸に突っ込んでくるとか怖い。
14歳のアリエッティは婿を得られなければそのまま滅びる運命じゃないのかな…と考えながら見ていた。父は新たな家を探しに行って怪我して帰ってきた。なんとジムシーみたいな男をつれて。これは積極的に交流を持たなくては。

小人一家は引っ越しを決意するのだが、樹木希林おばさんのやることが怖い。家政婦は見た。宮崎アニメにいちゃいけない邪悪家政婦。
この家政婦と少年の駆け引きでようやく面白くなってきたけど、子どもはこういう話好きかな?「まんが日本昔ばなし」に出てくる性悪婆さんが懲らしめられる話みたいになってる。

アリエッティも他人の家に依存寄生してる分際で「アンタのせいよ」とか酷い逆恨み。頑なすぎ。家政婦に比べたら翔ははるかに扱いやすい共存できるパートナー。

そして少年とアリエッティの別れ。借りぐらし族がいたらいいなという話。こんなことがあったらいいなというファンタジー。

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