2020年8月11日火曜日

黒島結菜「十七歳」(2014)

黒島結菜の出演作リストに2014年8月放送(フジテレビTWO)の第一回ドラマ甲子園大賞受賞作「十七歳」という単発ドラマがある。やっと見た。

おそらく、ドラマ甲子園というからには高校生がシナリオを書き、審査されて大賞を取ったからドラマ化したもの。監督脚本が同じ。ということは、ほぼ素人が作ったドラマ。
正直、会話が恥ずかしくて聴いてられない。申し訳ないが黒島結菜が出ていないシーンは途中から2倍速再生で見た。

主人公は葉山奨之。この子はどこかで見た記憶が…と思っていたら、「超能力研究部の3人」に出てた竹田だ。生田が「竹田ぁ~死ね~!」と絶叫してた竹田だw
高校2年生の夏休み。この男子が窓の外を眺めてる。若い美術教師(中村ゆり)を眺めている。同級生黒島が話しかけても上の空。
ま、よくある男子高校生が若い美人教師にひと夏の恋をして…というドラマ。
夏休みの高校が舞台ならエキストラ生徒たちはほとんどいらない。主要キャスト3人だけで話が進む。
黒島は脇役。幼なじみとしてふたりの恋を傍観する。なので出番は3人のうちで一番少ない。

この美術教師がなぜかプールで監視員の仕事をしている。誰もいないプールで台の上で日傘をさして画集なんかを見ているシーンが違和感。誰もいないのに日差しの強い場所にいる?それにこの先生がいざ水の事故が起こったときに対処できるのか?

そこに一人だけ泳ぎに来る少年。水着が海にでも行くようなやつ。学校のプールで使うようなやつじゃない。違和感。それに泳ぎが出来ない設定か?という泳ぎ方。それも「出会ってはいけない恋」を表現する意図と演出か?

この美術教師は少年を絵のモデルに誘う。若い男女が夏休み中の教室でふたりきりとか、まるで教育者としての資格がない。(実際ラストで説明もなくいなくなるのはそいういうことっぽい)
こんな美人エロ教師を男子がいる高校に採用することがそもそも事故のもと。間違いが起こってあたりまえ。

ヒロイン黒島は主人公少年の幼なじみという設定。17歳という年ごろを迎えて恋心に悩む。すぐそこに美人教師のオトナのエロスがあるというのに、少年は幼なじみなど眼中にないのはあたりまえ。
教師と生徒の会話としてとても違和感。まるで女郎が若い男を誘い込む手練手管。夏休み中で誰もいないからって男を学校内に引き入れるとか、この少年に見られても構わないと考えていたとしか思えない。

黒島はこの女教師を「あのおんな」と呼ぶなど嫌悪。恋敵なので致し方ないのだが、見ている自分もこのエロ女教師には嫌悪感。いやらしさしか感じない。真面目で真剣な愛とか言われても信じることができない。

このドラマには男子高校生の生臭い性のようなものは一切描かれていない。その点で家族で見てもいいドラマかもしれないが、カンのいい人は気持ち悪さを感じるドラマかもしれない。
恋に悩む少女は少年にイライラをぶつける。自分の不憫さ哀れさを少年に説明する。別れ際のキスにはつっこんだが。(背伸びする脚しか見せない演出)

だが、いつもそばにいる少女しか少年を慰める存在はいない…というラストに落ち着く。
でも、このふたりは幸せになれるのか…な?

少年の画を意味がありげに美術室に残していった女教師と、一段高い場所から高校生たちを見下ろしていた大人たちのいやらしさも描く。画を描く女と男の美術展での会話で示される。
黒島結菜の清潔感あふれる白いシャツ姿がまぶしい。女の子の真っ白なシャツ姿は学生時代の夏にしか身近で感じられない貴重な存在。

アマチュアが作った映像作品なので何か言いたくない。作り手たちは十分がんばった。
PS. 今年になって黒島結菜に初めて熱愛報道が出て悲しい…。

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