コンフィデンスマンJPのモナ子こと織田梨沙が主演した沖縄戦映画「STAR SAND -星砂物語-」が2017年夏に沖縄と東京で公開されていた。まったく知らなかった。原作脚本監督はロジャー・パルバース。
16歳沖縄少女が織田梨沙。この子はとてもエキゾチックな顔。昔の日本人っぽい。冒頭の日本語ナレーションがとてもたどたどしい。
たぶん脱走兵の話。満島真之介が戦場を離脱し洞窟に潜んでる日本兵。島に泳いでたどり着いたアメリカ兵の面倒も見てる。
少女と脱走兵の交流。織田は英語ができんの?脱走兵は重罪。兵士からすれば地元住民は警戒しなければならない相手。
少女側にしてもこの行動はとても危険。日本兵にしても足がつく可能性があって危険。ずっと不穏な感じ。中年女性から目撃され不審に思われる。
けど、すでに沖縄戦も終盤?軍人たちも消耗してなげやり。島民の監視もそれほどシビアじゃない。
外国人監督なので細やかな箇所まで沖縄らしさを描き切れない。言葉とか習慣とか。なので日本人視聴者がリアリティがないとか、日本人役者たちの演出面で批判するのはきっとよくない。
話はいきなり現代に飛ぶ。ショートパンツ大学生吉岡里帆がキャンパスを闊歩。白いふとももがエロい。とても気が強そうだ。服装もヘアスタイルもパンクだ。吉岡がとても美人。
卒論の相談で石橋蓮司を訪ねる。「沖縄行ったことある?」
吉岡はこの戦争秘話にそんな接点の持ち方をする役。「男たちのTAMATO」みたいな?
この先生から沖縄戦のとき洞窟で死んだ少女の日記を渡される。ああ、この少女はやはり死ぬのか。最悪バッドエンド映画であることが中盤で判明。
脱走兵イワブチの狂った軍人兄が三浦貴大。重傷を負っている。「裏切り者は銃殺だ!」
牛とヤギを隠し持っていた伯父も逮捕されるかもしれないと洞窟暮らしに合流。少女に連絡と物資の運搬をさせる。そんなの危険にさらす行為。
アメリカ兵が陽気。わりとのんきで楽観的。
織田が住んでる空き家の主寺島しのぶが大阪から戻っていた。大阪は火の海で連れて行った娘も死んだと語る。「アメリカ人はけだものだ!」とアメリカを呪う。
もう戦争が終わる状況で大阪と沖縄を民間人が行き来できてることは疑問。寺島の一人語り芝居が映画にしてはおおげさに過ぎたように感じた。
少女は真珠湾攻撃後に日本に戻った移民らしい。だから英語ができるのか。両親はすでにいない。流浪の民。
1958年に話がとぶ。アメリカ軍人が洞窟を調査。墓と日記を発見する。それが人から人に渡って学生吉岡が読むことになるらしい。
この吉岡が鋭い。日記がボールペンで書かれていることに疑問を持つ。「日本人がボールペンを使うようになるのは戦後のことでは?」え、サスペンス展開?
真相はそれほど意外でもない。だが、「息子です」には驚いたw 人はそうやって命をつなぐ。
戦争中にあったかもしれない悲劇のひとつ。格調高い。
だが、吉岡が星の砂を譲られたときの表情がすごく迷惑そうに見えたw そこまで嫌そうにしなくても。
ロケは沖縄伊江島で撮影。
坂本龍一「Star Sand」とクレジットされている。だが、映画音楽担当者は別の人らしい。
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