2020年6月22日月曜日

鍵泥棒のメソッド(2012)

「鍵泥棒のメソッド」(2012 クロックワークス)という映画があるので見る。堺雅人香川照之広末涼子が出演という話題作。監督脚本は内田けんじ

ざっくり説明すると、
仕事ひとすじ堅物OL広末涼子は余命短い父のために結婚を決意し職場でも結婚を宣言。だが、まだ誰ともおつきあいしていない。
売れない役者の堺雅人は死のうとして遺書を書く。
ゴルゴ13のようなカンペキ主義殺し屋香川照之は銭湯ですっ転んで後頭部をタイル床に打ち付けて昏倒。救急搬送される。

ここですかさず堺は騒ぎに便乗しロッカーの鍵を交換。堺は香川が記憶喪失なままに入れ替わる。
几帳面な性格の香川は記憶喪失になっても真面目で有能。ダメ人間堺に代わって堺の人生を生きる。自分は俳優だったんだと思い込み俳優業を頑張る。そこで結婚相手を探してる広末に見いだされる。

香川に殺しの依頼をしていたヤクザ荒川良々が堺の前に登場。いろいろややこしいことになっていく。堺はなりすましであることがなかなかバレない。
だが、やがて香川は自分を思い出して…という話。

これは近年になっても評判が良いらしい。だが、自分はあんまり登場人物たちに感情移入できないし、それほど脚本に妙味のようなものを感じなかった。もろ手を挙げて面白かった!とまでは言えない。
ライトなものを期待していたわりに長い。もっとテンポよく展開が速くわかりやすいものを希望してたけど裏切られた。爽快感もない。

ただし、ヤクザに戻った香川が堺の演技(銃で撃たれて死ぬ)にダメ出しするシーンはちょっと面白かった。自分が笑えたのはこの箇所だけ。

社長の女が億の金を隠してる方法がそんなバカなと思った。荒川が堺の狂言に気づく場面は「なるほど」と思った。

PS. ちなみにこの映画は乃木坂46生田絵梨花が大好きな映画。ソースはダ・ヴィンチ2017年10月号。以下一部のみ引用
「私、『鍵泥棒のメソッド』っていう映画が大好きで、休業中にも繰り返し観ていたんです。その作品の内田けんじ監督が、『何度目の青空か?』を撮ってくださることが決まって。運命を感じて、撮影時はとにかくはしゃいじゃいました(笑)」
この「何度目の青空か?」というMVも女子高にただひとり男子が入学するという唐突な作品。ぶっちゃけ、このMVも自分はあんまり好きじゃない。

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