トリック新作SP2(2010)を見た。これをもって、2000年に放送を開始したトリックシリーズをレギュラー放送ドラマ、映画、スペシャルドラマ、そのすべてを見終わった。
この新作スペシャル2は今日までまったくその存在を知らなかった。まったく見た記憶もない。なので新鮮な状態で見ることができた。
驚いたことがある。この新作SP2が完全な「悪魔の手毬唄」のトリック世界観でのリメイクといっていいオマージュ作品になっていたことだ。
設定をそのまま流用。堤カントクは「悪魔の手毬唄」が大好きすぎ。
村の青年団、1人の青年をめぐる娘たちの三角関係、酒蔵の樽の中に逆さづり死体、つぎつぎと殺されていく村の娘たち、見立て殺人、なにもかも「悪魔の手毬唄」要素。ただ、手毬唄でなく「子守歌」だが。
もう一つ驚いたことが、トリック全シリーズにつきものだった悪ふざけウザ演出、ウザキャラ設定を封印した固く真面目なドラマになっていたこと。笑いの要素がとても少なく、あまりトリックらしさを感じさせない暗く重厚な2時間サスペンスミステリーになっていた。
だが、のど自慢大会の審査委員に秋元康が本人役で出演してて笑った。
高橋真唯、美波、逢沢りな、この時代よくドラマや映画で見た女優。懐かしい。最近あまりみかけないのですっかり忘れていた。
高橋真唯は「サイレン」(2006)という映画で阿部寛と共演してた。この女優は「シムソンズ」「クワイエットルームにようこそ」「フィッシュストーリー」にも出てた。自分には印象に残ってる女優。35歳になった現在は岩井堂聖子という芸名で活躍中。
浅野ゆう子と手塚理美がこのドラマをがっちり格調高くしてる。この二大女優を相手にしては堤も蒔田も行き過ぎた悪フザケはできなかったのかもしれない。
上田が過去作のどの上田よりも清潔感がある。この新作スペシャルは従来と違う視聴者層をねらったものだったのかもしれない。
山田こと仲間由紀恵がさすがにこの時点でもうオバサン化してる。第1シーズンのときのようなトキメキをまったく感じなかったw
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