芳根京子が「今日も嫌がらせ弁当」という2019年6月公開の映画(ジャンゴフィルム/日活)に出ているので見る。配給はショウゲート。監督脚本は塚本連平。ブログ発単行本を映画にしたものらしい。
主演は篠原涼子。実は自分はまだ1回もこの女優の出演ドラマも映画も見たことがなかった。群馬出身で小室哲哉の歌を唄ってたということぐらいしか知らない。
この映画をざっくり説明すると、生意気で反抗的な高校生の娘芳根京子にシングルマザー篠原涼子が「嫌がらせ弁当」を持たせるファミリードラマ。
八丈島が舞台。八丈島の高校生ドラマって見たことない。みんなスマホを持っている。母娘の連絡はLINE。
高校入学と同時に娘に弁当を持たせるのだが、この弁当が超絶個性的。まるでネタ動画。
親を「ウザっ…」と避けるクールな娘双葉に前日気になったネタを弁当で表現する。双葉(芳根)の弁当にはクラスメート全員が注目するようになる。
このネタでいつまで持つ?と心配になる。映画らしくない。
幼稚園児のシングルファーザー佐藤隆太はある日「キャラ弁」で検索し篠原のブログを見つける。息子につくってみる。コメント欄でやりとりする。
これ、テレビドラマでよくないか?
ヒロインは好きな男子に告白もできず、部活も辞め、ポエムを書き、気づいたら卒業まで半年。卒業後の進路に悩む。
気になる男子が和太鼓の大会で東京へ。ヒロインは初めてキャラ弁をつくる。ほろ苦い結末。心がすさんで親子喧嘩。
松井玲奈が芳根の姉役。すでに家を出て一人暮らし。似てない母娘。似てない姉妹。芳根と松井、このふたりを見ると朝ドラ感がする。
芳根は東京での就職目指してフェリーで面接へ。ここでもキャラ弁。就職がかんたんに決まる。もうすぐ卒業。だが、母は倒れる。これが難病とかじゃなく疲労?なぜに車椅子?
母は病院を抜け出して娘のために最後のお弁当をつくる!という感動作?ちょっとドラマ脚本として無理があるように思える。ストーリーとして退屈。
だが、最後の弁当にはそれほどのサプライズはないものの、母の娘への愛情に泣いた。
一般庶民の生活にそれほど他と違うドラマチックな展開があるわけない。薄味ほのぼの家族ドラマ。
佐藤隆太が結局それほど接点を持たない他人だった…と思ってたら、ラストのラストで邂逅。この状況がよくわからないまま終了。
主題歌はフレンズ「楽しもう」(Pimalayas.Records)
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