2020年6月8日月曜日

比留川游「世界は今日から君のもの」(2017)

「世界は今日から君のもの」(2017)という映画に比留川游が出てると聞いて見てみた。

主演は門脇麦。冴えない生活をしているぼんやり孤独女キャラ。愛想もない。こういうヒロインの映画、きっと切ない気持ちになるだろうから見たくなかった。
門脇は現在「麒麟が来る」にも重要な役で出演中。世間の知名度はわりと高いかもしれない。でもあまりタイプでもない。すまん。

工場バイトの昼休みに海を眺めて一人飯しているとクラゲを目撃。夢中で追いかけて護岸から転落。フジツボで手を切ってバイトをクビ。
団地で父とふたりで住んでいる。父(マキタスポーツ)がバイトを探してくれる。それがゲーム会社のバグを探す仕事。部屋にマンガを読みに来る幼なじみ(?)が「そんな仕事は下請けみたいなもん」と言う。この男のいう事が可笑しい。

幼少から不登校。母親(YOU)が機能不全。父「役所に相談しようか?」母「役所が信用できるもんですか」母は娘には何もできないと思ってる。

職場でも一人飯。キャラの手直しで窮地に立つ三浦貴大社員を陰から目撃。匿名で手直ししたイラストを渡す。この女はペンタブレットでイラストを描く技術を持っていた。
(他人のデザインしたキャラを勝手に手直しするの契約上著作権上どうなんだ)
社内メールアドレスからイラストが門脇によるものだとすぐにバレる。三浦は仕事が遅くて文句も多いイラストレーターを切って門脇に切り替えるのだが、こういうの、後々何か問題にならないのか不安。(と思ってたらやっぱりか)

仕事としてイラストを描くことは門脇には無理だった。思い付きと他人のマネをすることしかできなかった。門脇はひたすら逃げる。何も考えずに逃げる。会話も噛み合わない。やっぱり三浦は窮地。

なぜか会社を代表してサバゲー大会に出場。その大会に比留川游がいるのだが、こいつがどうみても普通の女じゃないw 門脇を追いかけて撃ってくる女ターミネーター。モデルとしてのフィジカルがすごい。見た目がめちゃめちゃエロい。
この女と後に門脇は再会し部屋に住み込む。この女は三浦の元彼女か?ヒロインの唯一の友だちになる。

比留川とヤリたくて飲み屋からおんぶして家に運んできたデブ男が門脇を「ひきこもり支援」市民講座に何も知らないままおびき出し体験談を語らせるシーンは現実にありそうだと思ったw

作り手側に優しさを感じた映画。リアルさよりも優しく微笑んで見せるファンタジーとして、爽快さがあって好感が持てた。

この国の政府は少子化対策のためにこどもを産むように報奨金をかけようとしてるけど、この映画のヒロインみたいな子たちの存在を認める社会でないと苦役の再生産なだけな気がする。

主題歌は藤原さくら「1995」。

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