2020年5月21日木曜日

夏帆「グッド・バイ」(2018)

夏帆が主演して2018年夏にBSテレ東で放送されていた「グッド・バイ」(全12話)を見通した。
モテ男が夏帆と一緒に5人の女との関係を清算していくドラマ。太宰治の「グッド・バイ」は未完の遺作なのに、あたかも太宰原作をドラマ化したかのように書かれている。
30歳のメガネヒロイン(夏帆)が三ノ輪を散策してると高校の後輩田島毛と再会。男は話がはずんで関係を持つ4人の女との別れを決意。

夏帆は十代中ごろまでは今の広瀬すずに匹敵する美少女女優だったのだが、27歳にしてすでに個性派女優っぷりを出している。この役は挑戦だったはずだ。
第5話あたりまでは美容師、キャバ嬢、ギタ女と、別れ話エピソードがテンポよく繰り出されて面白かった。面白いドラマになる可能性はあった。

だが、それ以後は見ていてひたすら苦痛。見切り発車だったのか?中盤が冗長すぎ。あまり内容のないストーリーを無理矢理薄めて12話にしてだらだら続けてる。それはまるでテレ東「美の巨人たち」において間に挟まれる謎のムダ演出みたいだった。

毎回冒頭で太宰の名前をやたら出して視聴者を引き付けようとするのも悪質。ああ、自分の趣味と合わないドラマ。たぶんダメドラマ。
田島毛が迷惑がる夏帆を引き込んで女たちとの関係を清算しているというのに、5人目と新たに関係を持っていたことが判明し、夏帆「ほかの女とセッ〇スしてたんかい!」とマジギレしてるところは面白かった。
あと、ヤバいギタ女のつくる曲がmiwaっぽかった。完全にmiwaをディスってるように思えたw 
田島毛を演じてる俳優の声質がかんぜんにふざけてるときの堺雅人。声だけ聴いてると完全に堺雅人。耳障りでイライラする。
こいつの言う事やることがなんら感情移入できない。ただ単に軽くて迷惑なやつ。こいつを見続けることが最後まで本当に苦痛。

ラストで夏帆は別の恋。田島毛は留学めざして勉強を開始。なんだこのラスト…って思った。
主題歌はオフィシャル髭男dism「バッドフォーミー」。
夏帆の演技は見ていて楽しかった。夏帆は「海街」以降とても良い感じ。だが、あまり作品には恵まれていない気がする。

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