2020年2月24日月曜日

永野芽郁「君は月夜に光り輝く」(2019)

永野芽郁の主演した「君は月夜に光り輝く」(2019)という映画があるので見てみる。
東宝市川南制作で監督脚本は月川翔
病に侵されたヒロインものなので、ほぼ「君の膵臓をたべたい」みたいな映画だと期待して見る。

まず決定的にこの映画のポスターフライヤーのビジュアルが良い。ああ、これが映画スターだ!という永野芽郁と北村匠海のビジュアルがビシッと決まっている。遠目に見ても永野芽郁が美人女優である。とてもスタイルがよい。

高校の新学期、北村匠海くんは会ったこともないクラスメート永野芽郁の病室へ寄せ書き色紙を持っていく。このシーンの北村が「なんで?」ってぐらいスカしててほぼ感情ゼロw 無駄な言葉を一切発しない。
「ま、俺とは関係ないし」という演技を高い精度で演じてるのかと思いきや、この男子は何か悲劇的な過去を引きずっててのこの対応?
難病少女は「たくやくんって優しいんだね」とか、心のかよわない会話を続ける。「また会いにきてくれる?」
この少女の病室が普通なら大富豪の令嬢じゃないと使えないような超豪華個室。

ヒロイン永野芽郁は余命ゼロという絶望状態。原作の世界観なのか発光病という架空の病気。そこ、普通にガンとか白血病とかでいいのでは?と思う。
で、「君の膵臓をたべたい」と同じように北村匠海くんがこの美少女に振り回される。

病室から出られない永野の代行で遊園地でジェットコースターにカップルたちに交じって独りで乗るのだが、なぜに猫耳?それをつける必要ある?
そしてスマホ新機種を買うために徹夜で並ばされる。こういうのなら美少女の奴隷としてむしろやりがいがある。ふたりは以後スマホで連絡を取り合う。

メイドカフェでのバイトを指示しておいて、メイドをカワイイと言ったとたんにバンジージャンプを指示される。そういうのドM男子の夢。
ただ、こういった面白シーンがどれもスベリぎみだったことは気になった。
なぜにこの子の指示に従う?罪滅ぼし?ムッツリ北村君は楽しくなさそうに状況を愉しんでる。
結果、こいつら何やっとん?と突っ込みたくなるシーンだらけ。

北村くんの母親が長谷川京子。自分がこの人の演技を見るのは「ドラゴン桜」以来w 
どうやら北村の姉(松本穂香)は交通事故死(ほぼ自殺?)という悲劇的過去があり、母と息子にトラウマを残しているようだ。
長谷川は初登場シーンから違和感演技。今も「ドラゴン桜」のときと変わらない演技。
死んだ姉のためにシーフードカレーを用意してるとか、普通に怖いし。この母親が意味不明。

生田智子も余命少ない難病の子の母として言ってることが違和感。いらつく。
父親及川光博も「会わない約束だから余命少ない娘と会わない」というのも人間としておかしい。

登場人物がそれぞれの理由でリアリティがない。結果、いい大人が見るような映画じゃなかった。難病の死に酔いしれるファンタジードラマ。難病で彼女を亡くした男は医学部に行きがちなのはドラマあるある。ラノベが原作ではここまでなのも納得。

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