2020年2月1日土曜日

黒島結菜「イアリー」(2018)

WOWOWドラマ「イアリー」(2018)は黒島結菜が出ているというのにまったく見る気が起こらずスルーしていた。昨年秋に再放送があったので録画しようと思っていたら、最終回だけ録画に失敗。
結局、黒島出演シーンのみ見た。黒島以外の要素は早送りでスルーしたのでほとんどまったく知らない。

暗くて地味で押しに弱い看護師黒島が、長期入院じじいのワガママにいいなり。他の看護師からも陰口をたたかれる不幸ナース。

序盤がまるで社会派サスペンスホラータッチのナニワ金融道。黒島結菜が石田ひかりや篠原涼子のように悪徳社会の罠にはまり転落していく。つらい。なんでこんな酷いものを見ないといけない?

ナース黒島のストレスのハケ口がなぜかホストクラブ。一体どうやってそんな最悪な道楽にハマった?
性根から極悪なビジュアル系ホストに「もうすこしで幹部になれる」とか甘えられる。あるある手口でツケという借金を負う。「オマエだけだよ」と甘いささやきの性悪ホストが、黒島の金が尽きると豹変。風俗に売り飛ばされそうになる。

サラ金に手を出そうとしてると街で派手な旧友が話しかけてくる。ひたすらヤダ味しかしない。
そんでもってマルチ商法の勧誘w 脅したり泣き落としたりであわやサイン。だがそこに正義の弁護士真琴つばさがたまたまいる。法律を列挙してマルチ勧誘を撃退。

だが、こいつら全部グルw 「手重ね」で難病を治療する宗教団体煌明院の弁護士教祖。
借金をチャラにしてもらい新たな職場も世話してもらうのだが、どんどん深みに引きずり込まれる。

教祖と幹部が絶妙なコンビネーション。説明の仕方が立て板に水すぎる。
まるで「TRICK」第1シーズンに出てくる菅井きんと山崎一みたい。はやく仲間由紀恵と阿部寛が出てきてこいつらの正体を暴いて懲らしめてくれ!

まるで90年代日本社会の嫌な要素すべてを見てるようだ。もう暗くて怖くて不快で見てらんない。
自称先進国平成ニッポンの絶望ハリボテぶりの回顧。ぜんぜん楽しくない鬱ドラマw 

平成って昭和に負けないぐらいに多くの人々が不幸になった時代だった。カルト宗教、労働環境の悪化、貧困、闇社会といった社会問題をひたすらグズグズして制御できなかった日本のクソ国家ぶりに呆れる。
怖すぎて最終回の黒島の運命を確認していない。知りたくもない。

黒島をカルト宗教の餌食に引き込んだ性悪女役の泉はるがスラリとした見とれるほどの長身美人で「へえ」と感心した。このドラマに触れてよかったのはそこだけ。

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