2020年1月24日金曜日

長澤まさみ「SING / シング」(2017)

長澤まさみが2017年3月に公開された「SING / シング」(2016 UNIVERSAL)という3Dアニメ映画で声優を務めている。2020年になった今になってやっと見た。

宮崎駿の手書きセル画アニメで育った自分からするとこの手のコンピューターで作られたアニメはいまだに慣れていない。見たいと思ったこともない。今の時代はいい大人でもアニメ映画を見る。時代は変わった。

なのでほぼ初めて見る。まさみが声優をしてなければ見ていない。まさみはこれまで何作か声優をしてるけど、まだすべては見ていない。
主人公は落ちぶれかかってる劇場支配人だがなんとコアラ。なんでコアラなんだ?
そしてパンクロッカーまさみはヤマアラシ。
豚やネズミやゴリラやカメレオンや象がみんな仲良く暮らしてる世界観の都会ドラマ。アメリカという移民社会の多様性を描いている。劇場にオーディションにやってくる人々と音楽も多様。

アメリカ中間階層の主婦がブタ。旦那がいて25人の子どもがいても満たされていない。
黒いゴリラはギャング。そのへんのキャラ設定はどうなの。アメリカの刑務所面会シーンは日本とまるで違うなと思った。

動物たちの表情が日本人のする表情ではない。日本人の両親に生れたとしてもアメリカで育つと表情の筋肉が違う。やはり異文化映画。セサミストリートを見て育ったとしても日本人はそれを経験していない。日本の標準的地方都市で育った子どもたちもこういう映画を楽しめるのか?
ちなみにまさみは磐田の小学生時代、同じクラスにブラジル人がいるという環境で育っている。
まさみヤマアラシが困り眉で目が座ってる。なのに声が長澤まさみ。まさみ歌唱シーンは声だけであっても貴重。まさみの声は20歳以前とかなり変わった。
まさみも部屋でギターを弾いて唄っていてほしい。だがまさみはぜんぜんプライベートを公開してくれない。

困難であってもバイタリティと多少の嘘と立て板に水のような口八丁トークで乗り切る。それが世界のビジネス。日本人はそういう教育をされていない。
映画の中に津波直後の混乱と途方に暮れた人々を連想させるシーンがあって怖かった。崩壊した劇場がシリアみたいだったのも。

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