2019年8月7日水曜日

武田玲奈「がっこう××× ~もうひとつのがっこうぐらし!~」(2019)

武田玲奈の出演作に「がっこう××× ~もうひとつのがっこうぐらし!~」というウェブ配信ドラマがあるので見てみる。
2019年1月に公開されたラストアイドルとおのののかが出演した「がっこうぐらし!」という映画のスピンオフ?ていうか前日譚らしい。

学園ゾンビパニックホラーだと予想して見始めた。全4話なのであっという間に見終わる。
ちょっと意外だったのが第1話がいきなり「さいしゅうかい」というタイトルで、高校でゾンビパンデミックが起こってるクライマックス。

武田玲奈と上原実矩は放送部員。先生たちにインタビューして編集して映像作品の高校コンテストに応募しようとはりきっている。
このふたりが部室内で「映像ファイルどこやった?」でギスギスもめている。
だが、ふたりはなかよし。「高校生活が楽しく送れた」お互いの友情に感謝を述べ合う。そこで突然ゾンビ化した生徒たちが襲い掛かる。高校内部は生徒たちが逃げ惑うパニック。
親友をゾンビに殺され武田はシャッターの降りた謎の空間へたどり着く。その場所にはすでに先客がいた。互いに紹介しあう。

このドラマ、第2話でかつて仲の良かった優希美青と森迫永依のイジメ問題。第3話で桜井日奈子と演劇部員たちのギスギスしたやりとりを扱う。
すべてゾンビパンデミックよりちょっと前の時間へさかのぼって話が始まる。

ゾンビホラー映画というよりも、高校生に身近な悩みを当事者たちがしみじみ語り合うドラマがメイン。茶飲み話なのか?ゾンビホラーなのか?どっちなん?はっきりしろ!と言いたくなる。
ゾンビ襲来という危機に対して勇気と知恵で乗り切る手に汗握るアクションは皆無。
仲良し友人たちだったゾンビの頭をカチ割ることができず絶望のままゾンビの餌食になることを選ぶという、ウェットなシーンのみのゾンビドラマだった。面白いということもなく終わる。

南校舎3階に逃げ込んだおのののかと他3人の生徒たちが映画パートで描かれるメインらしい。なので、このスピンオフドラマパートだけを見て「なんだこれ?」と言うのはたぶん正しいことではない。

ラストでおのののかが「高校は楽しいところだよ」とカメラに向かって語り掛ける映像が、地獄になってる高校と逆説的でシュールに怖い…というのがねらいか?

このドラマ、やっぱりカワイイのは武田玲奈だけだった。ミニ夏服セーラー服姿の細さと長い手足の美しさは感動。

「アイアムアヒーロー」といい「屍人荘の殺人」といい「ザンビ」といい、近年ゾンビものが流行ってるの?

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