2019年8月6日火曜日

東野圭吾「仮面山荘殺人事件」(1990)

東野圭吾「仮面山荘殺人事件」(1990)を読む。自分、東野圭吾をほとんど読んでこなかった。おそらく15年ぶりぐらいに読む。タイトルからおそらくクローズドサークル殺人事件だと推測。

主人公・高行(映像制作会社を経営)は交通事故で婚約者を失っていた。婚約者の両親に招待され、山の中の別荘に親類一同が集合。するとそこに逃走中の銀行強盗二人が銃を持って押し入ってきて監禁される事態に。
警官が見回りに来るのだが、人質をとられていて助けを求められない。

誰もケータイを持ってないので時代設定を調べた。1990年に講談社NOVELSが初出。ああ、そういうことか。

外部に助けを求めるSOSサインが消されたり、停電発生装置が壊されたり…、これは監禁されている一同の中に裏切り者がいる!?
ついに殺人事件も発生。事故死した婚約者の従妹が部屋で刺殺されてる状態で発見される。

あんまりリアリティはない。男2人で人質男女8人をコントロールするのは難しい。強盗犯の行動もバカ。
各章が第1幕第2幕と続いていく。劇団の芝居を見てるようだなと思いつつ読んでいたら…

衝撃の展開が!このパターンが初めてという人は驚くに違いない。
だが不幸にも自分はこのパターンを「ひょっとしたら…」と疑いながら読んでしまったw

だがそれでもやっぱり面白かったかもしれない。短いのであっという間に読める。さすがのストーリーテラーぶり。
それとやっぱり舞台向き。と思ってたら今年の夏から秋に舞台化されるそうだ。

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