2019年8月9日金曜日

武田玲奈「リアル鬼ごっこライジング:佐藤さんの正体!」(2015)

武田玲奈が出演している「リアル鬼ごっこライジング」(2015 ユニバーサル)の中から、エピソード3「佐藤さんの正体!」だけ見た。
前2作は自分と合ってなさそうなので見ていない。武田玲奈だけが目当て。

校庭で遊ぶ制服姿の美少女絢乃(武田玲奈)をじっと見つめるもうひとりの少女朔実。じつはこの子がストーカーという設定。
やや面長で地味顔でまったく可愛くもない。リアルに普通の女子高生。この子はナレーションも担当。この声が説得力と格調高い文学の香りを出す。

柱の陰から隠れてじっと見ていたり、盗撮したり、バレない程度に些細なものを盗んだりして常に絢乃を観察。

だが、絢乃はストーカーの視線に気づいていた。絢乃が忘れた携帯を見つけて絢乃と一緒にストーカーを捜す。捜すフリをする。このときの二人が楽しそう。ザ青春!という感じ。まぶしい。

「あやの!あやの!あやの!」と一心不乱に絢乃の机に殴り書きするシーンはドン引きw 「いやぁぁ~~!」恐怖に震える武田玲奈。

だが、朔実とは別にもうひとり学校内に佐藤を名乗るストーカーがいる?!このストーカーの行為がもう完全に常軌を逸している。教室の壁や廊下一面に赤ペンキで「あやの愛してる!」などのイッちゃった呪文の殴り書き。異常すぎる。

ストーカーのことはストーカーにしかわからない。朔実は自分ならどうするか?を考える。ナンバーワン絢乃ストーカーの座をかけ佐藤と対決する!
この40分ほどの映像作品を何の期待もしないで見たのだが、異常に面白かった!大満足。

主題歌はGLIM SPANKY「リアル鬼ごっこ」。自分、よくGLIM SPANKYを聴いていたのだが、この曲を今日まで知らなかった。予期していなくていきなり聞き覚えのあるボーカルとサウンドが聴こえてきてびっくり。

独白スタイルとその衝撃の結末がまるで乱歩だし谷崎。武田玲奈の現実離れした人形のような愛くるしさと美貌もぴったりだが、朔実の地味すぎる風貌も乱歩的にぴったり。
なにより監督脚本の朝倉加葉子が素晴らしかったのかもしれない。強くオススメする。

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