松浦武四郎(1818 - 1888)のドラマが7月15日にNHKで放送された。楽しみにして見た。
以前から蝦夷地探検家たちには関心があって、ドラマにしてほしいと思っていた。NHK札幌放送局制作の「北海道150年記念ドラマ」。主演は松本潤。なんと語りは中島みゆき。
4Kでの製作と放送らしいけど普通のテレビで見る。
「永遠のニㇱパ 北海道と名付けた男 松浦武四郎」というタイトルになっている。
「北海道と名付けた男」というサブタイトルが視聴者の知的好奇心をくすぐると思う。
だが、それだけ。幕末から明治という時代の変化はあまり感じない。ロシア船襲来や函館戦争はまったく描かれない。
深田恭子がアイヌ娘リセ役と聞いて、おそらくアイヌ人との交流がメインのドラマになろうだろうなと思った。たぶんほとんどが作者の大石静の創作。
松浦が従者兼現地ガイドに雇ったアイヌ人青年(リセの兄)が随行中にエゾヒグマに襲われて片腕を失ってる。それ、労務管理上重大すぎる事故。ごめんって言って済む問題じゃないw
このドラマを見ると松前藩のアイヌ人奴隷使役が過酷。村人のほとんどが死に絶えた。本当にこんなことやってたのか?江戸時代は無宿人というだけで佐渡に送られ金山掘りにさせられたり人権なんてものは存在しないからたぶん史実。酷い。たぶんインカを征服したスペインレベルの非人道。
だが、松浦が松前藩の非道ぶりを告発ルポルタージュし、暗殺部隊を送られたというのはちょっとでも史実があるのか?!調べてみたけど不明。白昼堂々路上で襲う?
宇梶剛士さんがアイヌの長老役というのがザワザワした。アイヌ人が登場するドラマも映画もあまりない。おそらくアイヌ人役は初めて?それだけで意義深いが、ただ座ってるだけであまり活躍シーンはなかった。
アイヌの住居が自分が思い描いていたものよりキレイで清潔だと思った。あと、路が熊笹の獣道みたいなものしかないとイメージしていたわりにちゃんと道になっていた。史実に合ってるのかわからないけど。
アイヌ人たちがリトミック体操のような遊戯?ダンス?をやっている。こんなの初めて見たしメロディーも初めて聴いた。
北海道アイヌ協会や松浦武四郎記念館が協力してるらしいので間違いないとは思う。
自分、まだ一度もコタンのような場所を訪れたことがない。アイヌ人の音楽と言うと、あの印象的な口琴しか知らない。
東久世開拓長官も大久保もアイヌに無関心のダメ野郎。「ばからしい!」松浦は野に下る。
アイヌ人たちは和人を憎み恨む。リセも松浦と心を通わせたものの、家族を失うなど過酷な運命の末に、松浦をはねつける。出ていけ!
だが、命を狙われる松浦の代わりに矢を射られて死ぬという自己犠牲。悲しい結末。
番組最後に松浦の記した本が紹介された。このページに「ヲロッコ人」という文字が見える。自分、ヲロッコ人やギリヤーク人といった北方民族にも関心持ってるけど、適当な本がなくてウィキに書いてあるていどのことしかまだ知らない。
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