馬場ふみか「黒い暴動」(2016)を見る。タイトルからアメリカ公民権運動のようなものを連想するかもしれないが、なんと史上初のガングロギャルムービーだという。
間宮祥太朗も出演している。自転車をこぐシーンもあるので「お前はまだグンマを知らない」を連想する。グンマより1年前の仕事。
地方の田舎の高校1年生のヒロイン、「周囲はみんなクソ」「ゴミ」と心の中で悪態つきまくり。クソという文字が異臭のようにヒロインのカラダから発散されるCGウザい。
授業中なのに校庭を自転車でぐるぐる二人乗りする男。キッズリターン!w「ウチらまだ何も始まってない」
周囲がピタッと時間停止してこちら側に語り掛けるシーンとか演劇っぽい。
そしてパンクに目覚めるのだが、軽音楽部に行ってみてもやっぱりゴミ。「ライブとかめんどくさい」
そしてガングロギャルに出会う。牛舎のそばでパラパラダンスを練習しているギャル集団と出会う。心の中で何かが変わる。周囲をも変える。何も主張しない幽霊のような子も、内申点気にして優等生のあの子も、やる気のなかった軽音楽部男も、衝動的に走る。
eggと「バイブス!」で一世を風靡した今井華が女子高生役で出演してるw「外野なんて空気やし」
だが、舞台は30歳目前の現実へ。不倫と面白くもなんともない職場と満員電車。
「あの頃のアタシたちは無敵だったのに」「どうしてこうなっちゃったんだろう」「つまんない」かつての女子高生たちはしみじみ語る。悲哀を感じる。過去と現在を行ったり来たり。
ダンスチームのリーダーになるも暴力事件でダンスコンテスト出場の道が断たれる。だが、周囲の暖かい眼差しと協力。それなりに充実した青春の1ページ。そんなパンク映画。
この映画、それほど可愛くもない馬場ふみかが出演者の中で一番カワイイw
胸がデカくてウエストが細い。ヒロインに意味なく入浴シーンがあるのは日本の青春映画の伝統。
仕事を辞め実家に戻ったヒロイン。父の運転する軽トラの荷台でかつての軽音部男(間宮)の声をラジオで聴く。みんながお互いに影響を受けたり与えたりしながら、どこかで頑張ってる。そういう映画。石川県内灘町が舞台。
12年後掘り出そう!と賞金を浜辺に埋めるのだが、お札をそのまま埋めるな!腐食すんだろ!と思った。
75分と短いのが惜しい気もする。主題歌は忘れらんねえよ「世界であんたは一番きれいだ」。
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