2年前の夏休み映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(2017)を見る。ほとんど予備知識がないままに見た。広瀬すずがヒロインの声を担当してるということぐらいしか知らない。
岩井俊二の90年代ドラマを2017年になってアニメ映画化。脚本は大根仁。監督と総監督はアニメ界の人なので自分はよく知らない。市川南プロデューサーによる東宝映画。
見ている最中ずっと風車のある海岸がどこなのか?と考えていた。三浦か外房の方ではないか?劇中に答えがあった。駅の表記に千葉県飯岡と書いてあった。風景がとても美しい。夏休みの陽光と雰囲気が良い。レトロな電車は銚子電鉄?
教室の形が違和感あると思っていたら校舎が円形ドーナツビル型になっている。プールがすごくキレイで立派。
主人公たちがずっと中学生か?高校生か?と迷っていた。教室内で「告る」とか言ってるし、ヒロインがピンクのブラジャーしてるしで高校生かも?と思い始めたが、登場人物の父親(医者)が夏休みに遊び惚ける息子を「私立に入れればよかった」という箇所と、ヒロインが「女子はどこでも生きていけると思う。16歳とか嘘をついて水商売で働く」とか言ってる場面で中学生だと悟る。
ヒロインなずなが瞳キラッキラでスタイルが異常にいい。主人公の少年よりはるかに背が高い。広瀬すずの声質のせいか、とても影があるように感じる。
すずの声を聴いてるとどうしたって海街diaryの四女すずの容姿を思い浮かべてしまう。
主人公の声もずっとどこかで聴いたことがあると悩んでいた。ああ、菅田将暉か。これはアニメをよく見ている層からは批判されそうな演技だ。
主要キャストがみんなプロ声優じゃないパターンのアニメ映画。
ヒロインなずなは母子家庭?そのわりに家が豪邸。再婚したい男がお土産持って家に来ている。なずなは母と新しい父が大嫌いっぽい。
ああ、中学のときはヒステリックな母親に連れ戻される娘みたいなシーンを日常でよくみかけたわ。男が好きで娘も大事という発情ヒステリック母が松たか子さんだったとはエンドロール見るまで気づかなかった。
少女は少年に「家出じゃなく駆け落ち」だという。だが、中学生男子ではどうもできないし手助けもできない。切ない。
あの連れ男、いくら連れ戻すのを邪魔したからといっても、よそ様の中学生の顔面をグーで殴るのはマズいだろ。たぶんちゃんとした男じゃない。
え、またタイムリープするパターンなの?!二者択一の決定的なIF分岐ポイントに毎回戻る。それ、ぜんぜん予想してなかった。
パラレルワールド?何度も何度もやり直したいポイントに戻れる。ちょっとくどくて長いと感じた。
アニメでしかできない表現は多かったように思うけど、幻想シーンとか、結局よく意味がわからなかった。安っぽいCGアニメ感もする。
で、いろいろその後どうなったの?現実と虚構のあいまいな中学生の夏休みの記憶。
原作ファンが口うるさいアニメ化実写化作品とは違ってハードルは低いはずなのだが、それでもやっぱりストーリーも完成度の高さを感じない。それほど面白くない。この作品は岩井俊二の出世作らしいけど、こんな話だったの?
広瀬すずの歌う松田聖子「瑠璃色の地球」が貴重で新鮮で、退屈しかけていたのを一瞬とはいえ盛り返した。上手くはないけどw
英語の挿入歌がなんか聴いたことある気がする。すごく懐かしい気がする。調べてみたら「Forever Friends」という曲らしい。DAOKOのカバーがちょっと自分のツボを外していてちょっと落ち着かない。
BGMにスティーヴ・ライヒ感がした。
主題歌はDAOKO×米津玄師「打上花火」。ああ、この曲すごくよく耳にした。この映画の主題歌だったのか。もう2年前なのか。
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