2月6日BSプレミアムで長崎発地域ドラマ 「かんざらしに恋して」が放送された。単発のローカル1時間スペシャルドラマ。ぶっちゃけ長濱ねるが出演しているから見た。
劇場を持たない坂道グループはその活動開始初期から劇団を志向していた。独自に公演など行っているものの、ほとんどそれはメンバーたちだけによるオタのための公演で、オタはそいういう活動を「村内活動」と呼び蔑む。
だが、今回の長濱ねるのように、非オタが見るドラマに単独出演することを「村外活動」と呼び讃える。長濱ねるという名前がクレジットされるNHKドラマ出演は偉業。
長濱ねるほどアイドルとしてとてつもないスケールを感じさせる存在は他にいない。こういったふっくらどっしりした肉感と存在感は一部の男子たちに心の安らぎとトキメキを与える。
のんびりおっとりした方言トークが癒し。知的なようで意外に天然で常識を知らなかったりするギャップも良い。しゃべりもかわいい。ねるはまだまだ多くの可能性を秘めている。
今回の役どころが現代的でクールな長崎地元民バイト。劇中でビールを飲んでるシーンがあるから大学生かもしれない。
で、ドラマ自体の感想だが、こいつが現代の日本の地方にある問題そのもの。見ていて絶望感と不快感しかなかった。
長崎スウィーツ「かんざらし」の名店を復活させる町興し。市が甘い言葉で誘い、退路を断って東京からやって来た若者に対し、「こんなの違う」と罵倒し拒否する地元の老人たちが酷い。客にすぎないのにバイト娘に「店長を呼んで来い」と命令するとかどんだけ偉そうなんだ。
断絶したものを再復活させることがどれほど難しいか!(だからクジラ漁を止めちゃいけない)
期待した味じゃなくても「偽物!」とか「東京へ帰らせろ」とか直接的に言うなよ。云うとしても英国紳士のようにやんわり言え。
失敗すれば「税金ムダにして!」とか言う。成功すれば手柄を独り占め。最悪な人間性としかいいようがない。
UターンIターンした人たちにゴミ置き場を利用させないニュースとか聞くと哀しい。老人たちはひっそりと誰もいない場所で死んでいきたいのか?南青山民も。
遠藤憲一(いかりやさんにしか見えなくなってる)が演じるへらへら軽くて頼りにならない何も考えていない市の職員にイライラ。こういう公務員ってリアルにいる。
前野朋哉が市長役でびっくり。みんなうすっぺらい。あ~、ドラマなのに見ていて気分悪いw
コーヒーと紅茶を間違えたとねるにクレームを言う女に怒り心頭w たとえそうであっても可愛いマスコット店員にそんなこと言うなよ。ムカついてるねるがかわいいw
「態度が悪い」とかいってキレてるやつのほうが大抵もっと普段から生活態度が悪い。「不寛容は恥」って社会にもっと徹底させたい。
接客態度についてねるに諭そうとする貫地谷しほりもうすっぺらい。店と店員を特定できる表現で辛辣な書き込みとかするやつの意見は放っておけ。ただだまって二度と行かなければいい。自分なんて、ずっと利用していた某池袋の家電量販店で3連続嫌な目に遭わされて以後8年間一度も行っていない。それが英国紳士的態度w
で、貫地谷しほりが苦心の末に正しい製法と本来の味に到達するのだが、そいつを食べさせられただけで老人たちは考えを改める。恥ずかしいぐらいうすっぺらいw
けど、1時間ドラマなら仕方がない。貫地谷は破綻しかけた夫婦関係、遠藤は普賢岳火砕流で亡くなった親友というエピソードを挟んでかろうじてドラマを構成。
ちなみに自分はかんざらしというものを全く知らなかった。名前から寒天のようなものを想像していた。たぶん白玉みつ豆みたいなものだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿