2019年1月16日水曜日

高田崇史「試験に出るパズル 千葉千波の事件日記」(2001)

高田崇史「試験に出るパズル 千葉千波の事件日記」(2001)という本があるので読む。2004年講談社文庫版で読む。
「あと1冊何か買ってもいいかな」と思ってると、そこに100円であったのでついでに購入。高田崇史という作家の本を読むのは初めて。

登場人物は10代の3人。代々木の予備校に通う浪人生である「僕」と、警視庁の刑事を父に持つ予備校仲間、そして「私」の従弟である高校2年生のイケメン天才少年(埼玉の大地主の息子)が謎を解く。3人はビリヤードという共通の趣味を持っている。

ま、期待通りのライトな読物。文体がラノベ感覚。ひと月ごとに事件を解く5本の短編。

覚せい剤売買の連絡方法、下町連続爆破事件などの犯罪も扱うのだが、真珠がランチバイキング中に紛失した事件とか、カレーが焦げた原因とか、やっぱり超薄味でどうでもよかったw
米澤穂信の「いちごタルト」のようなテイスト。

最後の1本はクレタ人のパラドックスのややこしい応用。こんな人たちが現実にいるとは思われないと思っていたら、やっぱりちょっと芝居がかった状況。自分はあまりしっかり考えずに読み飛ばした。

正直それほど面白くもなかった。面白かったらこのシリーズを読もうかと考えていたのだが、もうこのシリーズは読まないと思う。
でも毎回重たい本ばかり読んでるわけにもいかない。

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