2019年1月6日日曜日

宮崎駿「風の谷のナウシカ」(1984)

「風の谷のナウシカ」をこどもの時以来久しぶりに見た。

日本テレビは夏休みにジブリ作品を放送することが多いが、夏の夜はあんまりじっくり映画を見る気になれない。正月だからこそ見た。ジブリ作品は日テレ地上波でしかやらない。
これ、ずっと食わず嫌いしていた。「ラピュタ」ほどは面白くないと。

後にいろいろとSFとか読むようになって今見てみると、これが大人でも鑑賞に耐える映画だと感じた。
やはり宮崎駿ならではの天才的セル画アニメ。日本のアニメに新たな地平を切り開いた。他に代わるものはまったくない。
産業文明が滅んで1000年というのは早いかもしれない。A.C.クラーク読んだりした感じだと1億年後でもいい気がする。

たぶん文明レベル的にモンゴル軍と戦っていた時代のヨーロッパのような生活レベル。中世のフランスみたいな衣装。中世都市どうしで戦争。負けた側がどうなるかとかシビア。

飛行艇や戦闘機の動力源はなんだ?石油精製が出来ているように見えない。

狂ったカミカゼパイロットみたいなアスベルが、人を殺しまくったあとで爽やか少年のように握手してくるシーンとか違和感。
アスベルがワラジムシやザザムシみたいな大群に襲われるシーンはこどものとき以来のトラウマ映像。虫はあんなふうにハネてこちらに飛んでくる。恐怖。

太平洋戦争で帝国陸軍もビルマでワニに襲われたし、撃墜された戦闘機乗組員もホオジロザメに襲われて多くの犠牲者を出したことも頭をよぎった。

「腐海」の菌糸に森がやられ全滅するシーンがある。我々は実際に東京青梅の吉野梅郷が全て伐採されるという事態で同じような経験した。
王蟲が群れとなって街を襲うシーンも東日本大震災のときの津波を連想。
巨神兵の口からでる炎は新疆ウイグルでの北京政府による核実験も連想。
いろいろと日本人が嫌だなと感じるシーンの連続。
トルメキアのクシャナとクロトワの会話みたいなの、昔からアニメオタは大好きだな。
クロトワは「コナン」でレプカ局長を演じた家弓家正。自分はこの人の声が好き。

BGMの音は80年代を感じた。シンセの音とか。
あとやっぱりラストはあんまり好きでない。やはり「カリオストロの城」が一番好き。
ちなみにナウシカ姫とクラリス姫は同じ声優。

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