2018年12月5日水曜日

広瀬アリス「氷菓」(2017)

米澤穂信「氷菓」が映画化されると聞いたとき、おそらくつまらないものになるだろうなと思った。もう読んだことも忘れていたけど。

原作自体がたいして面白くない。地味すぎるどうでもいい謎を追う。
角川映画40周年記念作らしいのだが、よりによって何でこれを実写映画化しようと思った?他に映像化すべき作品はいくらでもある。情熱はもっと有意義なことに費やせ。

主演は山崎賢人くんだ。もう何本この俳優の映画を見たかわからない。またしても高校入学シーンからスタート。一体何年間15歳役をやってるのか?それはそれですごい。何のやる気も起こらない生徒。「管制塔」とまったく同じ死んだような目。

これを見てしまった理由が広瀬アリス。妹すずの映画は必ず話題作になっているというのに、姉アリスの出演作がことごとく何の話題にもなっていなくて哀しい。義務感で見る。
この映画のキャストが15歳にしてはみんな実年齢が高い俳優たち。
一発目のジャブとして繰り出された謎が密室っぽい。これがこの話で一番ワクワクできる謎かもしれないのだが、その理由がショボい。ショボすぎる。「すごぉい♥」なんて言ってるアリスに自分は「マジか?どこが?」とつっこんだ。

時代を考証し、仮説を建てては壊し、新たな証拠を検証する映像がとてもわかりやすい。
だが、その真実って面白い? 驚きもない。ある意味もう一つの「コクリコ坂」。どうでもいいわ。つまらないにもほどがある。暗い。

山崎賢人がキャスティングできていなかったら、まったく話題にもならなかったであろう1本。

エンドクレジットにドラム佐治宣英とあってびっくりした。伊東歌詞太郎によるユニット「イトヲカシ」による映画主題歌に参加していたようだ。

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