2018年6月25日月曜日

エラリー・クイーン「緋文字」(1953)

エラリー・クイーン「緋文字」を読んだ。青田勝訳1976年版ハヤカワ文庫版で。今回自分が手に入れたものは2002年23刷。BOで100円ゲット。
THE SCARLET LETTERS by Ellery Queen 1953
これ、「ローマ帽子」「フランス白粉」よりも前に手に入れていたのだが、自分はもうすでにエラリーは有名作以外はそれほど面白くないことを知っているw 
この「緋文字」という作品も何も良い評判を聞かない。たぶんこれもつまらないのだろうと予想していた。
残念ながらその通りだった。わざわざこのボリュームの長編にする必要性を感じない。

暗くて癇癪もちで猜疑心が強く嫉妬心が強く酒におぼれるノイローゼ作家のダーク、可愛らしい資産家妻マーサのローレンス夫妻の仲がこの1年ですごく険悪。ひょっとして妻マーサは不倫してる?!ということで、よせばいいのに浮気調査の興信所のようなマネを買って出るエラリー。

マーサが不倫相手(?)の老俳優と、ダークに知られずに連絡を取り合う方法が手紙に書かれた赤いタイプ文字?

読んでも読んでも話が展開しなくて呆れたw ずーっと尾行と不倫調査。

1950年代のエラリーくんはすでに50歳ぐらいのはずだ。まだ父親と同居してるのかよ。クイーン警視はまだ現役?!

推理作家のエラリーくんはニッキーという秘書を雇っているのだが、この人は恋人というわけでもないの?なんだかちょくちょくラブコメのような要素も垣間見える。たぶんニッキーはマーサ・ローレンスと親友ということから30代ぐらい?と推測しているのだが。

調べてみたらアメリカは当時も今も姦通罪の国だった!それでいて銃を持つことが許されている。その状況、何が起こるかだいたい予想がつくよね。最後の最後で最悪の事態が発生。

だがちょと待てよと。頭の良いエラリーくんは腑に落ちないことに気づく。目に見えていることはその通りとは限らないってゆう…。あとは陪審裁判の話。

このパターン、いろいろなサスペンスドラマとか見てる人なら、あまり新鮮さは感じないかも…。とにかく前9割がしつこくムダ。

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