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2017年7月30日日曜日

ロバート・A・ハインライン「人形つかい」(1951)

毎週末BOでの文庫あさりの結果、部屋の片隅にケルンのように文庫の山が積まれるようになった。そろそろなんとかしないといけない。
アーサー・C・クラークがないかな~とハヤカワ文庫の棚を眺めていてこの本を手に入れた。108円でゲット。

ロバート・A・ハインライン「人形つかい」福島正実訳 2005 ハヤカワ文庫
THE PUPPET MASTERS by Robert.A.Heinlein 1951
今回手に入れたものは1976年ハヤカワ文庫版の2005年新装版。

1951年に書かれた2007年のアメリカが舞台の作品。ソビエトがまだ存在してる!車が空を飛んでいる!w こういう描写は現代にあてはまっていないな。

いつの間にかアメリカの中西部のほとんどが、人に寄生するナメクジ型異星人の支配下になっている!という恐怖。わりと古典的なSF作品。

巻末での森下一仁氏解説によれば1950年代に、一般人と見分けのつかないなりすまし侵略者パターンのSF小説が量産された理由は、共産主義とホモセクシャルの存在だった!

対ファシズム戦争に勝利したアメリカは、今度はアメリカの価値観を毀損する侵略者・共産主義との戦争に乗り出す。ハインラインの文体はかなり右翼の匂いと全体主義を感じる。強大な侵略者の前では左翼は無能と言ってる。話し合いに向かった野党代表がそのまま帰ってこなかった…とか。

あと、敵を倒す決め手は人類の免疫学だった。この時代はウィルス学の黄金時代。ポリオワクチン開発という時代の雰囲気もこの作品に反映されている。

宇宙人侵略ものなので殺戮と虐殺シーンもある。最後は侵略者を倒すためにタイタンへと勇ましく向かっていく。
まさみの「アイアムアヒーロー」「散歩する侵略者」もこんなテイストだな。

面白かったか?まあ、古典SFを読んだという満足感だな。

前嶋重機氏による表紙イラストにモロ欅坂っぽい子が写ってる!w 欅坂の衣装デザインしてるひとはこの本を読んだかな? 実写化するなら志田愛佳で決まりだな。でもそれだとAKBの「僕たちは戦わない」MVみたいになっちゃうな。

2 件のコメント:

  1. 川崎鶴見U2017年7月31日 23:03

    「人形つかい」。以前のジャケットがハヤカワの文庫で1番好きだったのに・・・
    (前の綺麗なお姉さんのジャケットはググってみてください)

    日本のSFファンが一番好きなSFがハインラインの「夏への扉」
    ガンダムのモビールスーツの元ネタはハインラインの「宇宙の戦士」
    ハインラインがいなければアメリカの・・・いや世界のSFの隆盛はなかったでしょう。もっとマイナーだった筈。
    SFが高級誌に掲載されるようになったのもベストセラーになったのもハインラインから。
    自分はハリウッド映画のような派手で癖のあるハインラインよりは、クラークやアシモフの方が好きだけど。

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  2. なんか70年代80年代のアメリカ映画の金髪美女ってかんじ。

    「夏の扉」は古本でわりと見かけるので、いつでも読めるとまだ放置。
    SFではクラークが一番偉大なように感じてたけどハインラインも功労者的な人だったのか。

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