2017年5月2日火曜日

新垣結衣 「らんま1/2」(2011)

新垣結衣主演「らんま1/2」(日本テレビ)を、本放送から5年経って、ついに見た。

高橋留美子という漫画家が少年漫画に残した足跡はとてつもなく大きくて、マンガをそれほど読んでいない自分でもその偉大さはわかる。

だが、中学時代にその作品のいくつかを読んでみたものの、この「らんま1/2」にはまったくハマれなかった。子供ながらもくだらないと思っていた。小学生が見る内容だと感じていた。
このドラマも新垣結衣の主演作だからという理由だけで見たのだが、最後まで見通すことがキツかった。

ある程度の年齢に達した視聴者は、長編ドラマを見る際にその物語構造や各キャラクターの性格と存在の意味などを読み解こうとしながら見るものだが、このドラマはその努力をまったく無意味なものにする。登場人物たちが無意味にボケたおす。ふざける。
マンガならページをめくる度に面白シーンが必要かもしれないけど、長編ドラマでそれをやられるとキツい。
ストーリー全体像とは無関係にスケールの異なる小さすぎるヘンテコな笑いが、短すぎる雑なストロークで次々に撃ち込まれる。
これが突っ込む余地すら与えてくれない。だんだんとストレスが積み重なっていく。

各キャラクターの脈絡のない行動と台詞、シュールさが自分には耐えられない。役者たちの演技のがんばりがひたすら痛い。これ、演じてる役者たちも、製作してるスタッフたちも、なにか手ごたえを感じてつくっていたのか?

このドラマを見て、高橋留美子作品を原作に忠実に面白い実写ドラマにすることの困難さを改めて知った。長編ドラマ化には、作品の世界観をも含む改変の必要すら感じた。

ただひたすら新垣結衣が可愛らしいことしか、このドラマを見る意味を見出せなかった。
「境界のRINNE」は面白そう。見ないけど。

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