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2017年3月14日火曜日

司馬遼太郎 街道をゆく42 「三浦半島記」

司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズはいろんな人から面白いと聞かされてた。この1冊をきまぐれで手に取って読み始めた。
司馬遼太郎 街道をゆく42 「三浦半島記」(朝日文芸文庫)、これも108円で手に入れた。

1995年に週刊朝日に連載された。1996年に朝日新聞社から単行本化。1997年に文庫版になった。

司馬遼太郎先生が三浦半島を旅して回って歴史の話をとめどなく話してくれるエッセイ。
主に源頼朝と三浦の話が中心。三浦の武士とはつまり鎌倉武士。鎌倉武士は神奈川だけでなく、今の埼玉、千葉にまで話がおよぶ。

これ、面白いw 今まで何度も歩いた鎌倉のこと、三浦半島のこと、そこに平安時代から根付いた人々のことを知った。すらすら読める。

各トピックの書き出しや、文中に出てくる一文に感心する。
「パリにおけるセーヌ川や、京都での鴨川に強いて位置づければ、鎌倉では滑川である。 」
「平安末期から鎌倉時代にかけての関東武士団は、人間の集団として特異であった。
かれらは、倫理に代わるべき廉恥という感覚を濃厚にもち、その生死はいかにもあざやかだった。戦いに臨めば臆することがなく、自分の生も軽んじるかわりに、他者の生にも冷淡だった。」
「わずか150年ながら、この時代から日本らしい歴史がはじまると極論していい。もし平安の中央集権制がそのままつづいていたとすれば、日本史は中国史や朝鮮史とさほどに変らないものになる。」
「北条義時、泰時、時頼が、日本政治史上の巨材だったといっていい。」 
「時宗のときに元寇があったのは、日本史の幸運の一つだったといっていい。」 
この本、暗記して人に話したいフレーズだらけw そして自分は司馬遼太郎(および松本清張)に日本語の書き方を学んだといっていいw

後半では横須賀に触れる。すると当然のように帝国海軍、日露戦争、太平洋戦争についての話題に。海軍によい思い出を持っている人が多い理由を知った。

え?朝鮮には封建時代がなかったって?!昨今の日韓の外交摩擦ニュースを見て、両国民の議論がまったくかみ合わない理由に、帝国主義以前に両国民の歩んだ歴史も関係ありそうだって初めておぼろげに見えてきた。この本とはまったく関係ないけど。

街道をゆくシリーズが一体全部で何冊あるのかわからなかったのだが、調べてみたら、「三浦半島記」の次の43巻「濃尾参州記」が絶筆(未完)らしい。

これから死ぬまでに全43冊を読みたい。だが、まだ数年前に買ったままの「坂の上の雲」「竜馬がゆく」をまだ読んでないw

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