2017年3月13日月曜日

橋本愛 「シェル・コレクター」(2016)

こんな映画が公開されていたことに今日までまったく気づいていなかった。アンソニー・ドーアというアメリカ人作家の同名短編を、沖縄を舞台に、リリー・フランキー主演で映画化した「シェル・コレクター」(2016)を見る。監督は坪田義史。

プロデューサーに米国人らしき名前もあるけど、スタッフのほとんどが日本人。音楽が印象に残ったのでビリー・マーティンという人を調べてみたけど詳しいことは不明。
短編の文芸作品を映画化したものなので、ある程度は予想できたのだが、やっぱりそんな雰囲気の作品。

リリー・フランキー、すでに俳優業が本職。日本映画におけるこの人の俳優としての活躍ぶりはすごい。

海岸で貝殻などを拾い集めて標本をつくる盲目の男。沖縄の美しい海の映像をバックに、巻貝の幾何学的形状の美しさをナレーション。シェルターのような白いハウスに一人で住む。
ラジオでアナウンサーが謎の奇病についてニュース原稿を読む。一方で米軍の演習についても伝える。飛んでいく対潜哨戒機。架空のファンタジー世界というわけでもないようだ。

ある日海岸で中年女性(寺島しのぶ)を拾う。家で介抱。
「ここは暗いのね」「死んだかと思った~」「こんなところに一人で寂しくないの?」「もう若くないわ」喋る女に対してリリー「孤独は親密なものだよ」。

盲目で磯を杖一本で歩くなんて危なすぎると思いつつ見ていると、男は貝を拾う。
強い神経毒を出すイモガイについて語る。

家に戻ると女が倒れている。誤ってイモガイを触ってしまったようだ。
だが、貝の毒が手のしびれる奇病を治したらしい。歓喜した女は性の悦びも…。ちなみにこの映画、PG12指定。
後にこの女は画家だったことが判明。

男が奇病を治したと聞きつけた島の有力者の男たち、娘も治せと家と貝の標本を破壊しながら脅迫。シャーマンの村か? こんな性悪なおっさんたちがいる島には住みたくないw
開始42分、奇病によって死に瀕した橋本愛登場。この子も奇跡的に貝の毒で治してしまう。
アメリカの雑誌記者が来島。まるでゾンビのごとく患者が襲来。そして息子。なんか怪しげな活動家か?池松じゃん!橋本と池松、大人ドロップじゃん!

父親リリー、イっちゃってる息子に「生きるためにはすべてを利用しろ。だが利用されるな」と言う。これ、そのまま自分の信条。この言葉はそのまま清水富美加に贈りたい。
父は環境の変化に対応できずに戸惑い心閉ざす。息子は貝の毒で死亡。

ハッと目を覚ます橋本愛。部屋に鳥が迷い込んでる。日本人にはよくわからない表現だが、鳥が部屋に飛び込むことは西洋では不吉の前兆。
だが、海でぶっ倒れたリリー、生きてたんかい!

橋本が海女ちゃんみたいなことやってた。え、地震?津波?火山噴火?
淡々と美しい映像とコンテンポラリージャズっぽい音楽。説明っぽい台詞は一切なし。娯楽性のない芸術映画っぽい。
89分と短めなので見てられる。いかにも小劇場単館上映作。首をかしげながらみることになる映画。

橋本愛は2014年から2015年にかけて劇太りしてたのだが、この映画ではそれは感じない。戻したのかも。もうすっかり大人でつらい。
橋本愛目当てならこの映画は見なくてもいいが、自分は見る価値のある作品だったと思ってる。

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