2017年1月5日木曜日

ダリオ・アルジェント 「フェノミナ」(1985)

「劇場版 零」を見ていて、そういえば「フェノミナ」ってこんな感じじゃなかったっけ?と急に思い出して見てみた。今はインテグラルハード完全版というバージョンがブルーレイで見れる。

思っていた以上に画質がいい。古さを感じさせない。だが、衣装やヘアスタイルや車、それにBGMは80年っぽい。IRON MAIDENやMOTORHEADなどが使われてるのだが、これは映像に合ってるのか?自分は合ってないと思う。

スイス・チューリヒ近郊の山の中を黄色いポストバスが走る風景から始まる。田舎バスに乗り遅れる、この絶望w 乗り遅れた少女が殺人鬼にハサミでかなりエグい殺され方をする。

昆虫学者が刑事に死体を食う虫について講義のシーンで、ウジ虫がにょろにょろとうごめく死体の頭部のグロ映像のアップ。ここ、身構えていないとヤヴァい。

寄宿制の女学校へ転校してきたジェニファー・コネリー。これが80年代ワールドクラス!という超絶美少女w
この映画、イタリア映画なので全編イタリア語。リップシンクが合ってないようなので演技は英語でイタリア語吹き替え?

ジェニファーは夜は夢遊病でさ迷い歩く。そして昆虫学者の先生の家へ。この子は昆虫と交信できるという超能力者だった。
全編に昆虫やウジ虫のアップが突然出てくるので、そちらが苦手な人にはキツイかもしれない。
中盤は退屈なのだが、終盤からラストへ向かって、ぐげえっ!?というグロいシーンの連続にビビりまくりw 

ウジ虫だらけの死体の肥溜めに転落するジェニファーw このシーンが映画史に残る圧倒的なグロさ。次々にやってくる恐怖に打ちのめされっぱなし。この展開は怖すぎる。アルジェント監督の才能に脱帽。
圧倒的な殺人鬼。そして、あの子供はまるでゴジラクラスの化け物。

チンパンジーがすごく有能。頼りになる。
登場人物がことごとく殺される中、ヒロインがあの状況から脱出してチンパンジーをよしよししてるシーンを見て、メンタル強すぎ!って思った。ウジ虫プールに転落しても美少女は美少女w キレイすぎ。

とにかく死体がグロい。惨殺シーンが強烈。80年代イタリアンホラーの大傑作。いや~、ホンマに嫌なもん見たわ~って映画w
本当に怖いホラーが見たい人にはオススメする。

PS. 「劇場版零」にあった夢遊病のように少女がさ迷い歩くシーン、水槽に落ちるシーン、花壇でうようよ動くミミズを見て顔をしかめるシーン、すべて「フェノミナ」の影響のような感じがする。

2 件のコメント:

  1. また、正月からアルジェントなんて!
    アルジェント作品は筋がむちゃ粗いけど画面は色彩が綺麗でオシャレでね。イタリアのプログレッシブ・ロック・バンド『ゴブリン』が音楽を担当していて、この時代のホラーはどれも『サスペリア』そっくりな音楽が流れていたような気がします。(『フェノミナ』は単独では担当していない)

    アルジェントは、評価高い『サスペリアPART2』が血まみれ映画! 虫が嫌いなわたしは『フェノミナ』でオエ!となり、『オペラ座/血の喝采』は瞼にブスブス針さすのが神経にきつかった。意味なく鼠の群れに喰われるシーンが挟まる『インフェルノ』が、幻想的で一番好き(ソフトも買った)。

    ジェニファー・コネリーは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』での衝撃のデビュー。まさにアイドルでしたね。『ラビリンス/魔王の迷宮』が可愛奇麗。濃い大人になってからのSF『ダークシティ』はとにかく映画の出来が最高。

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  2. 「サスペリア」「オペラ座」はさらに怖そう見れないかも…。

    ジェニファー・コネリーは大人になってさらにキレイなので今後も見てみたい。
    「ラビリンス」のデヴィッド・ボウイは見てはいけないような気がして避けてたけど、やっぱ一度は見てみようかな。

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