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2016年10月23日日曜日

東海村

人生で初めて原子力発電所の施設内に入ってみた。人生で初めて茨城県那珂郡東海村へ来たから。

毎年のようにロックインジャパンに来ていても、その北にある東海村へは足を踏み入れたことがなかった。東海村といえば1957年8月26日、日本で始めて原子の火が灯った場所。そして、誰もが東海第二原発という名前は聞いたことがあるかと思う。
東海村は人口3万7千の村。村にしては明らかにあらゆるものが立派。駅前の風景にビビる。
東海文化センターも村の施設とは思えない規模。
村立図書館も立派。東京23区のローカル図書館はたいていショボい。東海村の村人はかなり豊かな暮らしをしているように感じた。大子町、常陸太田市からやってきた我々は東海村が一番都会に思えた。
まるで米軍横田基地のように近づくものを威圧するT字路。

事前に東海村について調べようとしたら、1999年のJCO臨界事故や、この夏の全村民への安定ヨウ素剤配布のことばかり出てきた。原発がそこにあることがあたりまえじゃない土地に住んでいると、やっぱり心理的に圧迫されるものがある。
この道が意外に渋滞している。いざというときに避難には使えない?
では、原子力施設を見学にいくことにする。日本原子力発電(げんでん)さんのテラパークという施設。
人生で初めて原子力発電所に挑むw こんなジグザグに進むことを要求される。きっとどこからか監視されている。撮影もされたかもしれない。
もう夕刻だったので、来客はあまりいなかったのだが、車を降りたとたんにスマホで原子炉建屋を撮影しようとした50代ぐらいの男性が、ゲートに立っていた門番の警備員から威圧的な大きな声で注意されていてビビった。なんでも受付で撮影できる場所と方法の指示を受け許可を取ってからでないと撮影できないらしい。

で、我々は館内展示を一通り見て周って、受付でどのような撮影が可能なのかという指示を受けてから、館内入り口に立ってカメラを向けたその瞬間、50メートルほど離れた場所に立っているさっきの警備員がやっぱりすごい大声で制止してきた!w

「許可をもらってまーす」「撮っていいそうでーす!」と返したら、無言のまま引下ったw え、何これ?こういうときは普通「失礼しました」ぐらい言うのが普通じゃない?ちょっと不快になった。

視察に来る偉い人向けのデッキが2階にあるらしいのだが、「2階へはご遠慮ください」「どうしても見たい方は受付で相談」「2階から原子炉建屋を撮影しないで」みたいなことが書いてあった。

この原子炉建屋は指示を守って許可を得て撮影したもの。なんでも「松の木より下の部分は撮らないで」という。おそらく、関係者の入り口が移るから?
東海第二の俯瞰ジオラマ模型は撮影禁止だったのだが、こんなスケルトン建屋はOKだったりする。メモ書きだってできる。
そもそもグーグル航空写真だと施設が上空からまる見えなわけだし、そんなの意味ある?
安全保守のために見せたくないものがたくさんあるのは理解できる。そして情報公開できるものはするべきという考え方の狭間で、受付の女性も何か歯切れの悪いあいまいな感じを受けた。「ホントは見せたくないけど、どうしてもと言う人には見せようか」という態度なのだ。

だったら、見せたくないものは物理的にゼッタイに見えないように壁でもつくればいい。見学施設も見せたくないものは見えないほど離れた場所ににつくればいい。どっちつかずの態度は見学に来た側も戸惑う。

「せっかく東海村へ来たんだから原子力施設でも見学しようか」という人には薦められない。「どうしても見たいってヤツには見せてやってもいい」という空気を感じたから。

それに、展示も何か本でも読めばわかるようなことか、子供だましの実験装置。原子力はクリーンなエネルギーという広報のための施設なので、放射能の危険性や事故の歴史なんかの展示はいっさいない。警備員から大きな声を浴びて、来たことをちょっと後悔した。

今まで自分は原子力を「危ないらしいからできればないほうがいいけど、必要悪だししょうがないか」というスタンスだったのだが、今後は原子力発電という言葉を聞いたときに、ここへ来てちょっと不快になった体験を思い出すかもしれない。

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