2016年10月31日月曜日

クヒオ大佐(2009)

ちょっと前の映画になるけど「クヒオ大佐」(2009 ショウゲート)を初めて見てみた。
これ、吉田大八監督作品なので以前から見てみたいと思ってた。

そして、これを見たもうひとつの理由が、佳境に入った「真田丸」。

実在した結婚詐欺師クヒオ大佐を演じた堺雅人と、騙される女その1(松雪泰子)の弟・新井浩文の対決シーンを見て、「あ、真田左衛門佐と加藤主計頭じゃん!」って思ったw

新井浩文と堺雅人は基本何をやっても変わらない。このふたりのシーンは面白かった。

なぜか故か徳川内府(内野聖陽)との対決シーンもある!
古館寛治が捜査二課の刑事役で出てくるので「リーガル・ハイ」も連想する。

この映画、「結婚詐欺師とだまされる女」という予備知識から抱いていたイメージとはかなり違っていた。展開が予想がつかなくて面白かった。

7年前の満島ひかりが出ている。満島は日本映画において大きな存在感のある女優だが、自分的には存在感が無に近いw 
人によってはカワイイって言うけど、自分には可愛く見えない。風貌が独特すぎるしこどもに見える。
だが、この映画の満島は過去に見たどの満島よりカワイク見えた。

満島はクヒオに騙される自然観察館の学芸員。予告編で「エリート学芸員」って説明になってるけど、学芸員ってエリート?!薄給だしぜんぜんそんな感じはしない。

弁当屋の社長・松雪泰子もさすがだと感じた。幸薄い美しさで強い印象を残した。
アンジャッシュ児嶋がロン毛で笑った。そしてキレ芸。自分からすると児嶋は「坂芸人」w

エンドロールを見ていて安藤サクラが出ていたことを知った。え、どこに出ていた?!
満島の同僚だったブスは安藤サクラだったのか。昔は太ってたんだな。知らなかった。

「なんでアタシだったの?」とクヒオを責める満島。一緒に死のうと詰め寄る松雪。クヒオはその場からひたすら走って逃げるw

その一方でこの映画は1990年当時の湾岸戦争で、アメリカの要求のままに国民の血税90億円をポンと払った日本とアメリカの関係も風刺。あれは詐欺にあったような話だった。
日本は中曽根政権のときアメリカのいいなりで韓国へ意味不明の援助もしている。どっちもまったく感謝もされていない。

日本は若者の命が90億円よりも尊いのはわかるが、お金を払う以外の選択肢がなかったなら、払ってから内閣総辞職するべき国辱だったと思う。

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