2016年10月10日月曜日

1954年版ゴジラを見た

シン・ゴジラを見てショックを受けたので、1954年のオリジナル第1作(本多猪四郎監督)ゴジラも見てみた。

これ、名場面なんかはこれまで何度も目にしていたけど、全編をちゃんと見てみたの初めて。もちろん全編モノクロ。日本は戦争が終わってまだ10年経ってない時期の特撮映画。

いきなり航行中の貨物船が謎のブクブクと海面の爆発で沈むのだが、SOS信号を打っている乗組員の演技を見た段階で軽くショックを受けた。演技が酷すぎるだろうw

宝田明と河内桃子はこの時代ならではの美男と美女だなって思った。現代の感覚だと無表情すぎるようにも思えるけど、昔の人はみんなこんな感じっぽい。

あの有名な「オキシジェン・デストロイヤー」の芹沢博士がかっこよすぎだろう。でもまあ昔の日本人ならではの美学。

まったくの無からとつぜん誕生したゴジラ第1作なので、リスペクトを抱きつつ見始めたのだが、シン・ゴジラがシリアスでシビアすぎただけに、1954年版は単純でのん気なところも感じた。
日本国の命運がかかった作戦なのに思いのほか小規模。現場で素人(ヒロインや中学生)が参観しているとかw

空襲を体験した世代には1954年版、3.11を経験した世代にはシン・ゴジラがリアリティを持って迫ってくる。自分はシン・ゴジラが本当に絶望的に怖い。

モスラとかラドンとか昭和ゴジラ、平成ゴジラ、ほんの一部しか見てないけど、シン・ゴジラは過去作すべてを超越するスーパーな日本映画…って考えを固めた。

2 件のコメント:

  1. 第五福竜丸がビキニで放射能の灰を浴びた翌月に撮影開始、八か月後に「ゴジラ」公開。素早いです。
    だけど志村喬の山根博士が会議で語る
    「今から200万年前に恐竜が全盛を極めた時代」→2億年~7千万年前
    「トリロバイトも今から200万年前の絶滅」→2億5千年前
    この辺りはあまりにお粗末。だいたい昔の映画の脚本は適当すぎるしチェックが甘すぎる。

    ゴジラが山の上に顔を出すシーンが好き。

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  2. ええっ、200万年の件気づかなかった。
    1954ゴジラは批判できない空気を感じる。人によっては志村喬の演技を重厚だと褒めるけど、なんとなく薄っぺらく感じた理由はそこだったのか。
    自分もゴジラのファーストコンタクトのシーンはおっ!って思った。

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