今年もついRIJFに行ってしまった。今年の目玉はBABYMETAL。GARSS STAGEで歌うSU-METALの勇姿を目撃したくて。
RIJFほど壮大で、日本のROCKとPOPの中心にいることが感じられる祭りは他にない。
だが、規模が大きいがゆえに参加する側も毎回ギリギリな闘い。
昨年ひたちなかまでの途中、4回も事故渋滞に巻き込まれ遅刻した反省から、2時起き3時スタートw
指定された駐車場に行くための右折が、左折する車の大渋滞で数十分できない事態で軽くめまい。(じつはキャンプビレッジ待機列だったのだが)
そして第4駐車場からウィングゲートまでが遠い!ゲート前は大荷物を持った客でごった返す。(関東大震災のとき被服廠に大八車を持って集まった難民のようだな、とか連想した。)
朝7時前ですでに肌を刺す殺人光線が頭上から降り注ぐ。
運営側が開門時間を30分繰り上げてくれたことには感謝。
そしてグラスステージまでが遠い!
友人と二人で行ったのだが、昨年のDAY2で始めてGRASS STAGEのテントゾーンにテントを設営し、アーティストはまったく見えなくてもフェスをのんびり楽しむという、フェスの醍醐味を味わった。
そして今年もGRASSにテントを設営するために早足&一部駆けっこでGRASSを目指したのだが、気温30度ではそよかぜ橋まで走った段階でもう限界w ありえないほど心臓がバクバク。
開門から10分ほどでテントゾーンは、単身身軽にシートだけ持って走った連中がしっかり占有。
あとからゆっくりやって来た仲間が10人ぐらい入れるようなでっかいテントを建設する。ステージ側最前は巨大なテントが並ぶ。もれなくみんなオラついてる。それはまるで風景のいいリバーサイドに巨大マンション群が建つのを見るようだった。
テントゾーンをシートで押さえることには不公平を感じる。あくまでテントを最初に建てた人が優先されるべき。
シートゾーンの後方のテントゾーンを2~3人用テントのゾーンに、それ以上の大きなテントゾーンをその後方とに分けるべきだと思う。
今年は自分たちの設営場所からまったくステージが見れなかった。ヒモを張ったタープの使用は禁止されているのだが、ヒモを張った邪魔なテントがいくつか散見された。
ま、もう参加しないと思うので別にいいけど。
朝から騒々しいけどテントでゴロゴロ横になって仮眠をとる。そして10時をすぎてから新設のHILLSIDE STAGEへ向かう。うんざりするほど人が多い。
じゃあ気を取り直してライブ自体について、以下だらだらと書くけど、RO69さんに写真とレポがあるのでそれほど詳しく書くつもりはない。
今年のロッキン最初のアクトは井上苑子にしてみた。自分にとっては2013年夏の音霊以来の再開だ。あのとき15歳の高校1年生だった苑子くん。もう18歳。高校を卒業。
下手側のかなり前のほうで見た。周囲は10代の女子が多かった。
苑子くんが演奏前に曲名を言うたびに「ひゃあ」と黄色い声があがっていた。
「こんにちはやで~」、大阪ガールのデフォのようなMCだった。
「ロッキンに来たの初めてっていう人、手を上げて~」でかなりの手が上がってるのを見た。彼らからすると10年選手の自分など疎ましい存在かもしれない。
井上は2013年の高1のときロッキンを見に来たそうだが、きっとフラフラも見てるんだろうな。
そして人間椅子へ急ぐ。ロッキンで人間椅子を見れるとは思っても見なかった。リハからしっかり見学。「なまはげ」とか聴けた。僧形の鈴木さんは顔に汗びっしょり。
だが本編を4曲聴いたところで泣く泣くBABYMETALへ移動開始。ベビメTを来た人がちらほらいたのだが、みんなそんな行動をとっていた。
何故にロキノン政府はFOX GODと人間椅子の神仏分離令を断行した?人間椅子のステージが境内の小さな稲荷のようだった。
そして最大6万人のステージでBABYMETALの勇姿を拝む。自分はこの3年間で今日が4回目のBABYMETAL。
3年前はBUZZでひっそり打ち込み音源ショーだったのに、今回は神バンドとのとんでもない規模のステージ。見渡す限り人!
PA横下手側で見ていたら、案の定最大のウォールオブデスの阿鼻叫喚地獄!w 何人かの男たちがまるで神の声を伝える司祭のごとく取り仕切ってるなw
今までのライブ映像で見たことのない展開があった。SUさんが英語でMCをやってる!
「みんな座って!」って英語で言ったけど、みんなぽかんと「え、すわんの?」
それにしても暑かった。ライブ自体は土煙の向こう側w 巨大画面に映るSUさん、かっこよかった。
自分は2007年から、10年間で9回参戦してしまった(2014年のみ欠席。それ以外は3日間だったり1日だったりの参戦)のだが、今回初めて熱中症と脱水症状の手前まで行ったっぽい。
BABYMETAL後、翌朝までずっと両手の肘から先の謎のしびれに悩まされた。
井上→人間椅子→BABYMETALとあわただしく、水を大切にちびちび飲んでいたのだが塩分が不足したのかもしれない。途中からあまり汗が出なくなり、ずっと暑い暑いとつぶやいていた。危険なことをしてたかもしれない。
その後はベーステントに戻り、椅子に腰掛けてmiwa→the HIATUSを聴く。(姿はまったく見てないけど)
miwaはもうRIJFに7年連続の出演!それ、もうYUIと並んでる。しかもGRASSに3年連続ってすごい。HIATUSの音楽はかっこいい。
急いで藤原さくらへ。基本ロキノン客はミーハーDDなのでドラマヒロイン藤原は大盛況。
藤原さくらの音楽性はロキノンキッズには完全アウェイなはず。(大橋トリオもそうだった)
だが、誰もが聴いたことのある代表曲をやっていた。サポートがスペアザの面々だった。MCが面白かった。BABYMETALと楽屋で会った話をしていた。藤原さくらは高い音楽性を持っているのにわりとアイドルが好き。
ベーステントへ戻りDragon Ash
自分、これほどロキノンイベントに行っていて、Dragon Ashをちゃんと聴いたの初めてw
UVERworldを聴いたの、2008年の逗子マリーナでのマツリーナ以来w デビュー時にRIJFに出させてもらえなかったrockin'onへのうらみつらみを語っていた。「もう恨んじゃいねえよー!」
最後は昨年にひきつづき星野源。どの曲もどこかで耳にしてる曲。もう大スターなんだな。
終演後、GRASSから撤収、ひたすら遠い第4駐車場まで歩く。がっちりLOCKしてしまい激しく渋滞する駐車場と周辺道路。
拡大路線をたどるRIJF。もう、ひたち海浜公園周辺の収容できるキャパをオーバー。もう潮時だなとの考えを確かなものにした。
激しく混む銭湯で汗を流す。洗い場が満席で、ここでも若い男たちが全裸で洗い場に立って並ぶw まるで徴兵検査だなって思ったw
ロキノン客はこういう場所でもお行儀良く並ぶ。空気を瞬時に読むw
混雑する脱衣場で窮屈に衣服を着るときに、わき腹から肩甲骨にかけての内転筋を痛めたw 腕は酷い日焼け。足はマメと靴擦れ。満身創痍w
キャンプビレッジに泊まったの3回目だが、やっぱり熱帯夜と、バカまるだしの若者たちの深夜まで続く嬌声に苦しむ。
深夜0:50分をすぎてやってきた男女4人組が、われわれの隣でテントを組み立て始めた。何がそんなに面白いのか、嬌声をあげながら騒々しくテントを設営。もう寝てる人たちもいるのに、あまりに常識がない。隣でまる聞こえなのに、普通の音量レベルで枕トーク。
ロキノン客は車を運転してテントを建てられる年齢であっても、ライブでは空気は読めても基本バカ。
「ロキノンフェスに美男美女なし」という格言(自分がつくった)もある。カワイイ子、イケメン、紳士ってほとんどいないw 邦楽ロックの聴き手でフェスやライブに行く人って、リアルにはそれほど充実はしていない。だからこそ心に響くのかもしれない。
翌朝、5時に起床。周囲はみんな寝静まっていた。お返しにギャーギャー騒いで撤収してやりたい気分だが、静かに去る。
キャンプビレッジに一番近いコンビニは混むので避け、2番目に近いコンビニで買出し。
我々は本当にロッキンのベテランになってしまった。実は2011年以後はまったくグッズとか買ってない。フェス飯もたいして食べてないw 若い子たちはばっちりフェス仕様でキメてる子もいるけど、もう普段着で来てしまうのが我々。
2日目も昨日とほぼ同じGRASSのテントゾーンにベースを設営。ほんの少し雲があって、昨日ほどは暑くない…と思ったのもつかの間だった。まったく同じように暑い。
渋谷さんの朝礼を聴こうと思ったけど、目の前の狭いスペースにテントとシートを設営してる男女6人組がギャーギャーうるさくて何も聴こえなかった。この日もテントにいると何も見えない。
DAY2のトップバッターは9mm。過去、Perfumeの前だったりして9mmを聴いたことは何度かある。ボーカルは良いと思うこともあるのだが、ダサさギリギリを行く音楽性。渋谷さんは本当に9mmを良いと思ってるのだろうか?
家入レオへ。過去はLAKEだったりしたのだが今回はPARK STAGE。下手側のほぼ最前へ行けた。一番太陽光線がほぼ真上から降り注ぐキツい時間。
いやあ、家入は肌が白い。
過去はMCも歌っているときの身振り手振りもしっかり決められたかのようにやってた家入だったのだが、それはもうやめたっぽく自由に楽しそうに歌っていた。何度か目が合って手を振ってくれたように感じた。
ZAZEN BOYSを見るためにSound of Frestへ。ついでに大塚愛も少し見れたけど、大盛況。「さくらんぼ」の盛り上がりっぷりはロキノンのミーハーDDっぷりの極致。
ZAZEN BOYSはすっかりSound of Frestの風物詩になってしまっているw 「我慢大会のような時間」と向井さんが言っていた。暑くてみんな日陰に張り付いてる。過去で一番客がさびしいように感じたな。
初見客をぽかーんとさせる変態オヤジ向井の音楽性。何度目の泥沼か。
そしてエレファントカシマシ。ガストロンジャーは夏のひたちなかの風物詩w それにしても50歳とは信じられん。北区赤羽の誇り。
そして、いきものがかり 一番おどろいた出演者w
いきものがかりのメンバーはみんなRIJFにビビってたっぽい。え?オレらJ-POPじゃん!完全アウェイじゃん!って。
だが、多くの客が集まってた。ヒット曲連発だった。吉岡は慎重に言葉を選んで感謝の言葉を伝えてた。緊張してた様子だが楽しそうでもあった。
最後に新山詩織へ。新設HILLSIDE STAGEのトリだけど、それほど混んでなかったので上手側の最前柵で見る。この時間になるともう暑くない。
自分のいた場所からは下手側で待機してる清楚な白いワンピース姿の新山がずっと見えていた。肌が白い!美しい!初めて新山を見た2013年夏フェスのときのイメージのまま変わらない。まるで乃木坂メンバーでもいいような美少女!
1曲目がEverybody say yeahだったのは予想外だが、客はもっと盛り上がってくれよって思った。新山のワンツースリーの声にバンドメンが演奏に入れなくて笑った。
アンコールにもニコニコうれしそうだった。
お父さんは見に来てるのかな?バンプ好き少女だった新山は当然最後まで聴いてから帰ったのかもしれない。
バンプでざわざわするGRASSを通り抜けて急いで荷物を撤収。早々に会場を後にした。早めに帰ると大渋滞に巻き込まれない。9時過ぎには東京に帰れた。
実は昨年からROCK IN JAPAN FES からの引退を考えていた。今回で参加し始めて10年目。ひとつの区切り。十分楽しい想い出ができた。夏フェスの時代を体験できた。
30代40代の人は会場でぜんぜん普通に見かけるのだが、もう昔とだいぶバンドも入れ替わったことだし、そろそろ退きどき。ぶっちゃけ、音楽でテンションががーっとアガる体験はここ数年していない。
なにより夏の暑さが辛い。フロントエリアで暴れまわれるキッズは、夏の炎天下35度とかで野球やってる高校球児を見るのと同じ。もう自分はできない。
それに基本フェスに来てる人は大抵のことで他人を認めるおおらかさを持っているのだが、イライラすることも多い。(サマソニ、フジロックの客はさらにガラが悪いw)
もう、フェスの盛り上げ役は子どもたちに託そうと思う。
仮にフラフラ出演するとしても、もうひたちなかには行かない。もし再びひたちなかに行くとしたら、それはYUIのGRASS STAGEでの復活…のときかもしれない。
GRASS STAGEで観たBABYMETALのライブは素晴らしかったです。今年4月からのにわかファンですが、これだけのステージを最前列近くで体験出来て感激です。熱気と圧縮で朦朧としていましたが、神バンドの轟音とSU-METALの美しい声に包まれて幸せでした。神バンドの登場前の時期だったら、そして3姫がもう少し幼いころだったら心惹かれてはいなかったと思います。今のBABYMETALに出会えて幸運でした。
返信削除SOUND OF FORESTでYUIとFLOWER FLOWERを観た幸福な記憶と同じように、2016年のGRASS STAGEも忘れないと思います。
「宝物」の発売は予想もしていませんでした。yuiさんが戻ってきたら、またひたちなかに行くことになりそうです。
先週の暑さは酷かった。朝から前のほうにいる人たちは大丈夫なのか?って思ってました。
返信削除この土日にひたちなかへ行ってる人は涼しくてラッキー。
SU-METALとYUIMOAがすっかりたくましく成長してて感慨深かったです。