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2016年8月6日土曜日

岩井俊二 「Love Letter」(1995)

岩井俊二監督の劇場用長編映画第1作で、公開当時に大変に話題になった「Love Letter」を初めて見てみる。

もう20年以上昔の映画だが、今でも人気女優たちが話題にするほど有名な作品。自分はこの作品を一度も見ようと思わなかったのだが、ようやく見た。

主演の中山美穂、90年代最強のアイドル女優、この映画でもとにかくキレイだ。2010年代のまさみに相当する。
だが、今ではかつての人気も下火。女優って結婚を境に人気は下降していく…。
主要キャストの豊川悦司は今でも大活躍。20年前も今と大して変わっていない。

中山演じるヒロインが神戸と小樽で一人二役を演じていて冒頭でいきなりプチ混乱。なぜそこまで見た目に差がないのか。だんだんと関西弁とかヘアスタイルとか違いがわかってくる。

神戸側の渡辺博子は昔の恋人・藤井樹がかつて小樽に住んできたことを知り、届くはずのない手紙を書く。同姓同名の藤井樹から返事が返ってくる。

そこにはまだケータイがなく、インターネットもない。パソコン以前のワープロも登場。
小樽の町がまるでハルピンとか異国のようにも感じる。病院が立派すぎ。良い映像になってるけど。

小樽で二人が接近遭遇するシーンで急に周囲にどかどかと人があふれ出すシーンとか。細かいカット割りとか、岩井俊二らしい作為的な演出とヘンテコ幻想シーンも盛ってくる。
そして役者たちのすっとぼけた演技。プっという笑いの要素見られる。

小樽の中学の入学式回想シーンで、白樺の並木を歩く新入生の足元に、桜のようなものが舞散ってるシーンには「え?!」って思った。4月上旬の小樽で咲く花ってなんだろう。これはリアリティにおいて傷なのか?

ま、これは大人のおとぎ話なので、リアリティがどうこういう話をする気はないが、教室内同姓同名エピソードとか、中学時代の回想が面白くない。脚本としてそんなに練られた感じがしない。

顔の系統がまったく違う酒井美紀が中山の中学時代を演じるのにはムリがある。酒井、戦前の皇室の方のような風貌。中山は猫目娘。
あっ、鈴木蘭々。懐かしい。今の市川紗椰に似ている。

高熱出して倒れるシーンでの家族の悲壮な討論とドラマも、そうなるかなあって展開と会話で疑問。図書委員女子中学生も展開がかなり疑問。

好きだったカレの中学時代を根掘り葉掘り訊くヒロイン。今で言うところの聖地めぐりをするオタと同じ精神構造。

この作品は期待していたほどでなかった。もう1回見る気は起こらない。だが、岩井監督の作品はリアリティとか抜きにして半分ぐらいが好き。早く俺のまさみとガッキーとばっさー主演作も撮ってほしい。

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