「ビリギャル」は2015年のGWに公開された映画だが、1年以上経ってようやく見てみた。この映画、土井裕泰カントクだったんだな。
大学受験をテーマにした映画なので、誰しもが否応なくあの酷い時代を思い出す。だからこの映画に手が伸びなかった。「ドラゴン桜」みたいなイメージを持っていた。
だが、受験テクニック的なことは何も扱ってない。
この映画は家族の物語でもある。家族それぞれに感情移入できた。うっかり涙する感動作。いろんな見所があった。
「長いものには巻かれてください」という学校に馴染めない娘を見て、「それがこの学校の教育方針なんですね」と早々に転校させ、私立中に入学させる親(吉田羊)に感心した。
優しい良いお母さんだ。学校なんてコンビニを選ぶぐらいの感覚で行き先を変えていい。
一方で弟をプロ野球選手にすることだけが生きがいの父親・田中哲司とはそりが合わない。
すぐにギャルへw どんどんスカートが短くなり化粧が濃くなる。楽しいことだけやって過ごし、やがて進路を考える時期に…。あっ、「ビリギャル」って、名古屋が舞台だったのか。
ヒロインの友だちギャル連中に松井愛莉がいるのもこの映画を見た理由のひとつなのだが、うーん、あんまりかわいく撮れてないな。「あまちゃん」に出てた蔵下穂波も友だち役。
安田顕が英語教師。「お前らはクズだ」とか言う。
無期停学になって付属大学に進学できなくなった娘。「なんとかなるっしょ」「他の大学へ行けばいいっしょ」、娘も母親も前向きでいい。そして伊藤淳史のいる進学塾へ。
聖徳太子を知らないとか、あり得ないっしょ。中学入学以来、1度も勉強をしたことがないw 見事に0点を取るw
乃木坂や欅坂を見てると、メンバー内であまりに学力差があって驚くのだが、それはこの映画を見ればなんとなく理解できた。勉強できない子はとことん勉強していない。
この塾講師がすごい。とにかく前向き。金髪ヘソ出しショートパンツギャルのヒロインも即、個性として受け入れる。問題児も掌の上で転がすがごとく勉強するように仕向ける。
この塾が他の生徒もふくめてすごく雰囲気が良い。金髪不良で野村周平も出てたんだな。
ちなみに、自分は小学校から大学まですべて公立w 何も高望みしなかった。ただの1回も塾、予備校、個別指導というものを経験したことがないw 親に勉強にお金を使わせなかったことが誇り。だが、カンだけで勉強してたので勉強の仕方が今でもわからない。こんな講師に勉強を習っていれば、違う人生を歩んでいたかもしれない。
で、娘が慶応目指すとか夢に乗っかった母、パートの仕事を頑張りながら積み立てた定期を解約して週6日コースにするとかリアル。やっぱり大学受験勉強にはお金かかるよな。
吉田羊の「恥ずかしいってなんですか!」ってシーンがあまりに素晴らしくて泣いた。
あと、やっぱり女優・有村架純が予想以上に素晴らしかった。人気が出るのも当然の可愛さだわ。
とにかく慶応って姿勢に関心はしないが、志望大学に合格できたってだけでここまで家族全員で喜べるってうらやましい。一方、自分はただセンターの結果だけで大学と学部を決めた無気力学生だった。
塾の経営者(清掃の人)、あがた森魚?!びっくり。自分には「つぐみ」で記憶が止まってた。もうおじいちゃんなんだな。
主題歌はサンボマスター「可能性」。
有村が友達と温泉に入ってるシーンを見て、昨年秋に行った青梅線の河辺温泉がこんな感じだったな~って思ってたら、本当に河辺温泉だった!
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