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2016年1月23日土曜日

菊池亜希子 「海のふた」(2015)

菊池亜希子主演映画「海のふた」(2015 ファントム・フィルム)を観てみる。これはよしもとばななの原作の映画化…ということは知っている。

東京で疲れたヒロインが故郷の西伊豆でカキ氷の店を出す話。

ジャケット見て、おそらくきっと退屈なんだろうなという予感。
だが、よしもとばななと西伊豆が合わさった「つぐみ」のような傑作もあるので、まあ少しだけ期待してみてみた。

夜の街を絶望的な表情で歩くヒロイン菊池、何かを思いついた様子。そして次の場面ではいきなり船の上から伊豆の町を見ている。もうこの最初のシーンから菊池が美人に見えないし可愛くも撮れてない。

港に幼馴染っぽい男が来ている。「おーい」と声をかけるのだが、この第一声からして可愛くない。そして菊池は、大学進学のために街を出て東京に行った自分が、仕事辞めて帰ってきたのは「かき氷屋を開くため」と男に告げる。このシーン、菊池は自転車でぐるぐる回っている。
菊池の演技を自分かこれまで2作見てるけど、どれも野生児っぽいガサツ娘。

出勤する母とあくびをする娘。このへんの会話も見ていて何もいい感じがない。
開始数分でこれは自分のセンスとまったく合わない映画だなって気づく。

自分で空家を探して内装をキレイにして、メニューは「糖蜜」と「みかん」のカキ氷、そしてエスプレッソの3品のみで開店。なにかそこに勝算のようなものはあるのか?このへんのリアルな現実は描かれない。

いつの間にか親戚の子?を家で預かる。あ、三根梓だ。早大政経は卒業したのか?
以前よりは垢抜けた感じはするが素朴な九州女のままのイメージ。かわいい。
この子はnon-noモデルとしては人気がでなかったけど、女優としても正念場だな。それほど強い印象に残らない役どころだった。

はじめちゃん(三根)は頬にアザがある暗い女の子。発作のように急に泣き出し急に泣き止む。火事にあったこと、家族に不幸があったこと、親戚じゃなくて母親の親友の子であることが会話から判明。

ヒロインの店を手伝うのだが、顔のアザを若い男の客に「かわいいけど残念」とか言われる。いまどき他人の身体のマイナスな部分をズカズカ無神経につついてくるような、こんな教育レベルの低い田舎者っている?西伊豆はそれほど田舎じゃないぞ。

店に来た小さな女の子、カキ氷に「赤いの」「緑の」がないというだけで泣いて帰る。フランチャイズの飛び込み営業が来る。唐突でムダな見たくないシーンだらけ。

数年ぶりに故郷に戻ったヒロインには、この街がひどく寂れたものに見えた。「神社の手入れをする人もいないなんて、絶望だね」「昔はこんなんじゃなかったのに」と見たまんまの率直な感想を一方的に元カレに喋る。
だが、その男も寂れた街で商売がにっちもさっちも行かなくて夜逃げ…。何、この暗さ。ビジュアルイメージとぜんぜん違うじゃん!
深夜にあんなヒステリックに騒げば周辺住民も起き出すだろ。目を覆いたくなるシーン。

人もカネもなくなって寂れてしまった海街。ヒロインは「それでも私はがんばるもん。カキ氷で。」って映画。
退屈した。自分は薦めない。

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