2015年12月12日土曜日

長澤まさみ 「タッチ」(2005)

この映画は2005年9月10日に公開された映画なのでもう10年前になる。

当時「セカチュー」で大ブレイクしていたアイドル女優・長澤まさみ主演で国民的人気の野球&恋愛マンガを犬童一心カントクが映画化した「タッチ」(2005 東宝)をようやく見る。

この秋、映画「タッチ」に関するものを3点手に入れた。まず、DVDスタンダードエディション「タッチ」(2006小学館 東宝)を108円で手に入れた。

背表紙が日焼けによる経年劣化で文字が薄~くなってしまってる。ま、このDVDは500円コーナーでよく見かけるのだが、108円は弱気な価格。

本当はずっと特典映像つきのスペシャルエディションを探しているのだがいまだに出会えない。スペシャルといってもAmazonとかだと1円で大量に出品されてる。でもまあ、目の前にスタンダードが108円であることだし、何より9年ぶりに見てみようかと。

自分はもちろん公開時に見に行ってない。DVDが出た直後に1回見たのだが、クソ面白くない映画だと思った。
そして、この映画のパンフレットもちょっと前に108円で手に入れた。このパンフもすごくよく見かける。

で、読んでみた。犬童監督によれば、この「タッチ」というドラマは「神話」なんだそうだ。和也と達也という双子の兄弟が生まれる。そして浅倉みなみという運命の美少女をめぐってふたりは野球で争う…、まるで神話みたいではないかと。そう意識して映画を作ったんだそうだ。どうりでストーリーにリアルを感じないわけだ。

この2家族は共同で庭に子どもたちの勉強部屋を建てたそうだが、男がふたりに女がひとり。やがてやって来る悲劇のようなものを両親たちは予見できなかったのだろうか。甲子園に連れて行ったほうと結婚する……、まるで竹取物語だ。
女を賭けて兄弟が闘う…、残酷だわな。

だが、一番残酷なのは高校3年の女子高生・長澤まさみ17歳の圧倒的な美貌…。この映画が公開された当時、まさに時の人。以来、自分にとってもずっと心の太陽女神。長澤まさみより美しい人をまだ1人も知らない。

開始早々、子役たちの演技で2家族のこれまでの歩みが長澤まさみのナレーションで説明される。「スターウォーズ」の序文みたいなもんだな。まさみの喋りは少女の甘い声。
そういえば双子の弟・和也はクラシック音楽が好きなんだった。なぜビゼーの「アルルの女」?まさみは南仏の太陽のような女神ってことだな。
この映画の音楽、ブラスっぽいそれらしい盛り上げ音楽が嫌い。
この映画、甲子園を目指す高校球児たちがたくさん出演しているのだが、誰も高校生に見えない!黒木キャプテン、どうみても先生か営業職サラリーマン。
みなみは野球部マネージャー。あれ?みなみちゃんって新体操の選手じゃなかった?
まさみがレオタードを着なかったことがあだち充先生も不満だったらしく、まさみは後に「ラフ」で競泳水着を着せられることになる。

「タッチ」では体育の授業で創作ダンスのようなものがあり、それで短パン体操着ダンスを見ることはできる。このシーンの長澤まさみが他生徒たちと別格の細さと手足の長さを見せる。
まさみ、キャッチボールが意外に上手。この映画ではキャッチャーにも挑戦。ここで最近手に入れた2005年のキネマ旬報臨時増刊9月7日号「NO MOVIE, NO GIRL」という雑誌を紹介。これも、108円で手に入れた。長澤まさみの「タッチ」のインタビュー記事が3ページある。
「きつかったのはやっぱり、キャッチャーミットでボールを受けるシーン!あれは怖かった~。スタッフには〝大丈夫だから〟って言われるんですけど〝さっき、痛いって言ってたじゃないですか!〟と思って(笑)。それから撮ってるときは全然気付かなかったんですけど、帰ってお風呂に入ったら腰のところに擦り傷が(ホラ、と見せてくれる)。ボールを追いかけて飛び込む時にできちゃったみたいです」
男の自分もキャッチャーミットでのキャッチは人生で一度も経験していない。「タッチ」でのまさみはワンバウンドするボール、暴投ぎみのボールも体で止めてキャッチ。大変なシーンだった。やはり傷やあざのようなものができていた。そして…
「私、走るとどうしても姿勢が良くなっちゃって、急いでるように見えない(笑)。普段は姿勢があんまり良くないのに、走ってる時だけ背筋がピ~ン!みたいな」
映画は和也の死からあっという間に翌年の西東京大会の決勝戦。ラジオで中継を聴いていたまさみ、居てもいられず球場へ向かう。まさみは走る!
まさみの走るフォームはいつ見てもすばらしい。さすが自称「富士見小のカモシカ」。
走って飛び乗ったバスは「西調布駅前行き」って書いてあるな。バスの車体には府中市営バスって書いてある。「タッチ」の舞台は府中って設定だったんだな。

まさみが走ってたどり着く野球場は明治神宮球場だが、急いでスタジアムの中へ行くと違う球場w ま、ロケの都合上しょうがない。

この映画、近年見かけない俳優たちが多いな。ボクシング部原田役の人って何してる?安藤希も若槻千夏もぜんぜん見ない。斉藤兄弟もドラマとか出てる?
あ、上杉兄弟の母親が風吹ジュン!「海街」を見てからこれを見ると、まさみはこんな昔から風吹ジュンと共演してたんだなって感慨深い。小日向さんとは「そのときは彼によろしく」、福士誠治とは「群青」で共演。
えっ?!達也の判断でホームスチール?これには野球部監督もびっくり。無謀だろ。こういうのチームの士気を下げるわ~。
それに、1点差の9回、あと1アウトで甲子園、2アウト二塁三塁でスーパー高校球児4番バッター新田って大ピンチのシーン。みんなで集まって「敬遠だよな」って結論になったのに、なんとなく気分で勝負に出るって…、こういうのノムさんは一番嫌うw

それに、キャッチャーも驚く初めて投げる左打者の膝元に落ちる高速スライダー。そしてまっすぐど真ん中で空振り三振。ダメ兄だった達也は弟和也が死んだことで代わりに栄光もみなみも持っていく。いろいろと都合が良い。
アナウンスが邪魔。説明的なアナウンスなんていらない。登場人物たちにはラジオの実況は聴こえていないわけだし、状況は画で見せてほしい。
新田が上杉和也をライバル視する理由も、訊かれてもいないのに新田がまさみの横に座って喋って聞かせる。

黒木キャプテンが達也を野球部に入れるための1万円を賭けた勝負で、1万円札を受け取った達也が札をしげしげと表裏眺め、すかしをチェックする場面。こんなシーンも日本の間違ったイメージを世界に伝えてしまう。
そして、和也が命を犠牲に事故から救った男児とその母親のシーンも必要ないと思った。
ま、自分はまさみのシーンしか注目してみてないのでいいけど。まさみはどのシーンのどの瞬間でも完璧すぎる美少女ぶり。

「タッチ」を久しぶりに見て、予想外に楽しく見れた。楽しく?いや、可愛すぎるまさみを見るとつらいので苦しみながら見たわ。
主題歌はYUKIの「歓びの種」。もうそんな昔の曲なのか。この曲は蔦谷好位置の作曲だったんだな。
PS. 「タッチ」にまさみが靴下をはくシーンがあった。こんなシーン、ぜんぜん覚えていなかった。
ちなみに、こちらは「タッチ」から9年後の「海街diary」で、法事から帰宅したまさみがストキングを脱ぐ場面。どんだけエロスが増してるんだよ…。

映画は数年寝かせてから見ても面白い。500円でよく見かけるDVDなので1回は見てもいい。

今年はまさみにとってもデビュー15周年Anniversaryだった。Perfumeみたく、まさみフェスとか盛大にやってくれればいいのに。まさみしか愛せない。

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