2015年10月23日金曜日

So Many Tears (2011)

2013年10月のFLOWER FLOWER「インコの群れ」対バン東名阪ツアーはもう2年も前のことだが、あのツアーは自分にとってSo Many Tears を初めて実際に見れたという点でも記念のライブだった。

先日、やっぱり中古CDで2011年9月リリースの1stアルバム「So Many Tears」(So Beautifl Records)を見つけたので即購入した。かなり安価だった。

オビには「茂木欣一、加藤隆志、柏原譲の3人による新バンドSo Many Tears のデビューアルバム。計8曲、トータル1時間以上に及ぶ壮大なデビュー盤が、自主レーベル“So Beautifl Records”より遂に発売。」とある。

「インコ」のときはMCで初めて、東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一がフィッシュマンズのメンバーだったことを知った。まったく知識がなかった。

で、あれから2年ちょっと経って、今スピーカーでこのCDを鳴らす。

1曲目、How many miles? のギターイントロから「うわっ、かっこいい!」、このアルバムで一番テンポ感と疾走感がある。So Many Tearsの初アルバムの1曲目にふさわしい。一番好き。このアルバムではインコのときと同じように沖祐市がピアノでサポート参加してる。

So Many Tears は茂木欣一のメインボーカル。すべてが英語歌詞。このアルバムも洋楽LPを意識したような装丁で、歌詞カードはすべて英語表記。日本語解説書が四つ折になって挟んである。こちらに対訳歌詞が載ってる。

So Many Tearsというバンド名は2008年に茂木と加藤が食事中、加藤が流した涙に由来しているという。楽曲のほとんどを茂木と加藤が作ってる。詞はすべて茂木。「20代だったらSo Many Tears という名前はつけないかもしれないね。」

2曲目、2. (don't let go of your) PRECIOUS は柏原譲の加入後最初に作られた新曲。「ある人を見ていて、もっと自分を出したらいいのに」という思いで書き始めたら自分に帰ってきた、という曲。

6. Lazy Midnight Hour は茂木の一番気に入ってる曲だという。ということはライブで演奏されることも多いかもしれない。

7. He's Got Soul は「自分で詩を書くことを決意したものの何を書こうか迷っていた」茂木、「サトちゃん(佐藤伸治1966-1999 フィッシュマンズのボーカル、享年33歳)に手紙のつもりで書けばいいんだ」と、So Many Tearsで初めて書いた曲。“Old Friend”という言葉はサイモン&ガーファンクルの「Old Friend」にも由来。

8. I'M INTO THE SUN 「この流れに乗ったらどこまでも行けるんじゃないか」という永続性を感じさせてアルバムはトップにリピート…。

というわけで、このアルバムはオススメ。大人の音楽でかっこよくて爽快でドライブにも合う。

4 件のコメント:

  1. So Many Tearsは5年くらい前に、結成直後のライブを渋谷クアトロで見ました。自分はフィッシュマンズにすごい思い入れがあるので。

    まだ音源が出る前で、フィッシュマンズとは全然違う感じだったから若干戸惑ったけど、ギターの響きがすごくカッコ良かった印象がある。

    その後は全然フォローしてなかったので、FLOWER FLOWERと対バンしてたのもブロガーさんの過去記事読んで最近知ったくらい。その時yuiがいかれたBaby歌ったことを知って、両者のファンとしては嬉しかったですね。聴きたかったなあ。

    フラフラのライブDVDを何度も観てるんですが、後追いファンとしては逆にまだ2年前まではyuiってライブやってたんだなあと不思議な気持ちになります。あの時点で演奏はすごくいい感じになってる。
    少数派かもしれないけど、自分はソロとしてよりもバンドで活動再開してほしいと思ってます。

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  2. フィッシュマンズが好きだったって人は今もよく見ますね。自分はなんとなくラジオで聴いたことあるくらい。結成直後に見たってすごい!

    ソロYUIは5年どころか10年とか見れないかもって、自分はかなり悲観的になってる。バンドも2年前の熱気が失われてないか心配。みんなが忘れず待っていてくれるのかも。海外ファンの存在も財産なはずなのに。いろんなことが活かせてなくてもったいない。何かでかいこと企画してくれてないかな…。

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  3. 同じもの持ってますw

    ちなみに、バンド名のso many tearsってのはスカパラとスカパンクバンド・KEMURIの伊藤ふみおさんとのコラボ曲「Pride of Lions」の仮タイトルだそうです。

    前にも書きましたが、ソメニは年始に初めてラママで聴きました。初めて聴いたユズルさんの生ベースが素晴らしかったです…生で感じて、音で盛り上げるのは巧い人らだと確信しました。買った音源を聴くと欣ちゃんらしい声だったり、どこかサトちゃんに似せてたり…もしかしたら、フィッシュマンズの続きの物語をソメニで描いていたりして。


    今年はラジオとかでフィッシュマンズの魅力や過去を知ったり、大阪のOTODAMA'15(キマグレンではなく、清水音泉が企画した)というフェスでは主催の方がフィッシュマンズが好きで二日あるうち、スカパラやフィッシュマンズ、クラムボンが出る初日を「闘魂編」(サトちゃんがプロレス好きでフィッシュマンズ企画イベントで「闘魂」というのがあり、それから取ったとか)にしたり…今も愛されているんだと感じてます。

    ソメニやレキシ、ザゼンはもちろん、スカパラ、フィッシュマンズ、ハナレグミ、クラムボン、エゴラッピンとか…いつか群れの続編みたいなツアーでフラフラと対バンしたりして欲しいです。

    追伸
    また長くなりますが…スカパラとフィッシュマンズのドラマーについての記述があったので補足します。スカパラの初代ドラマーは故.青木達之さん(テレビのコントで竹中直人さんやYMOの高橋幸宏さんと共演)…欣ちゃんとサトちゃんの別れから約一ヶ月半、ツアーを控えた青木さんが不慮の事故で急逝(この訃報は幼い頃にテレビで見た憶えが…)。途方に暮れ、フィッシュマンズも活動休止状態となった欣ちゃんに「スカパラで叩かないか」と沖さんから声がかかったのですが…「もう一人候補がいて、中村達也さんなんだけど…」と言ったら欣ちゃんは「達也さんにぶっ壊してもらった方がいい」と、一度断って達也さんに叩いてもらうことに…その後に欣ちゃんが叩くことになって今に至る…って感じです。

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  4. す、すっごく詳しくなってる…。やっぱ興味もつと過去に遡って調べて行っちゃうんだなあ。

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