我々は車で来たのだが、ちょうど足尾駅に着くのと同時にトロッコ列車で団体客が到着。普段は人気のない駅にたくさん人がいすぎた。団体ご一行はやがて駅前にとまっていた団体バスに乗り込んで別の場所へ向かっていった。人が多くて思うような写真が取れなかった。
のはらしんのすけ一家みたいなのがいた。ぎゃーぎゃー騒ぎながら写真を撮っていたクソガキ、ガミガミと叱り付けていた両親、はやく消えてくれって思ったけど、もうどうでもよくなってそれほどしっかり写真を撮らなかった。
待合室の一角にポスターや映画の名場面が貼られていたものの、肝心の足尾駅での撮影の様子を伝えるようなものは何もなかった…。
「海街diary」で父の葬式を訪れた3姉妹を駅で見送る腹違いの妹すず。映画では「かじかざわおんせん駅」となっていたのだが、実際のロケ地は栃木県わたらせ渓谷鉄道・足尾駅。撮影は2014年8月26日に行われた。
「じゃあね。」
「元気でね。」
「お姉さんたちも。」
「すずちゃん、鎌倉に来ない?」
だが、2年前も来た同じ場所にあえて2回目に来た今回の最大の目的はこれだった。
駅のベンチで一休み。監督と台本の打ち合わせ中。まさみは腕も脚もしっかり保温ガード。8月下旬の足尾は冷えたのか。
はい、これがまさみが座ってた同じ場所。もちろん自分も座ってみた。またまさみと時空を超えてひとつになれた。「元気でね。」
「お姉さんたちも。」
「すずちゃん、鎌倉に来ない?」
「えっ?!」
「一緒に暮らさない?4人で。」
「海街」でもっとも「核心」となるシーンだと思う。葬式の日に初めて出会ったすずと姉たちの別れ。
すずの「お姉さんたち」という言葉に長女・幸は反応する。咄嗟に「一緒に暮らさない?」と口にする。あの継母を見て「ダメだこりゃ」って思ってたんだな。「行きます!」、思いのほか返答が早い。すずもあの家族とはよほど居心地が悪いんだろう。海街での家族の暮らし、姉妹の暮らしも予感させなくてはならないという重要なシーン。
その瞬間に汽車の扉は閉まる。駆け出すすず。だが、2年前も来た同じ場所にあえて2回目に来た今回の最大の目的はこれだった。
この日の午後は2年前も訪れた銀山平キャンプ場ですごした。あいにく紅葉は見ごろがもうちょっと先。夜は寒かったけど、今回は10月上旬なのでまだ暖かかった。肉やいも焼いて夜を過ごす。キャンプ場の200m先にあるかじか荘の温泉にも入った。だが翌日の朝方から午前中はあいにくの雨。
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