この映画を6,7年ぶりに見た。個人的にこの10年の間に見た映画の中でとくに面白かったと1本だと思っている。上甲宣之「そのケータイはXXで」(2003 宝島社)を2007年に映画化したもの。エクスクロス 魔境伝説(2007 東映)を再び見る。
失恋のショックを紛らわそうと、友人と山奥の温泉にやってきた女子大生・松下奈緒。宿泊したバンガローの押入れの中に着信中のケータイを発見する。相手が誰だかわからないまま出てみると、民俗学を研究しているという男性から、その温泉は若い女の足首を切り落として生贄にする風習のある村だと教えられる。「早く脱出しろ!」
当時22歳ぐらいの松下奈緒の恐怖におののく絶体絶命な演技が素晴らしい!この人、本当に美人だな。
自分をこの村に連れてきた友人・鈴木亜美への疑惑。電波状況の悪いケータイとメールでのやりとり。ストーリーの分岐点まで映像が巻き戻される。見ている側にも謎が示される。次第に誰も信用できなくなっていく…。カマ持った村人に追い掛け回される松下、大ピンチ!
だがこの映画、手に汗握るけど、つっこみどころ満載のドリフコント的ホラーで実に楽しい。第1村人もババアも品がなくて挙動不審すぎる。怖かったというよりも、あ~、笑ったわ~って爽快な気分になれる1本だ。
ストーリーと直接関係のないロリータファッション&巨大ハサミで襲い掛かるサイコパス女・小沢真珠と、ブチギレ鈴木亜美の反撃チェーンソーの対決アクションシーンがメチャメチャ楽しい。まるで怪獣映画だ。小沢真珠、サダコやジェイソン並のバケモノだ。
失恋したからって山にケータイ捨てるなよ。それに物部さんの妹ってどうなった?「手遅れか…」ってあきらめるの早くね?
こんな村があるわけないだろ!都会でストレスを抱えた人にオススメ。すごく笑える。この映画をまだ見ていない人は人生ちょっと損をしている。
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