2015年9月19日土曜日

CHINON 35F で撮る

CHINON 35Fというカメラを昨年秋にジャンク箱から見つけた。1982年製の固定焦点の簡易なカメラ。総プラスチック製で軽い!レンズはCHINONEX COLOR LENS 35mm F:3.8 シャッター1速(1/125)で絞りはお天気マークをあわせるトイカメタイプ。324円でゲット。

絞りは3段階しか選べないトホホなスペックだが、こんなカメラでも発売当時は2万円以上した。実はいい写真を撮るために最も重要なのはレンズとフィルム。フィルムの性能があがると適正な露出のネガを得ることはそれほど重要じゃなくなってくる。フィルム性能の向上がカメラを退化させる。そんなカメラ史を見る一例。側面に子供の字で女の子の名前が白いマジックペンで書かれていた。ベンジンで落として消した。
けど、自分的にこのデザインがタイプだわ。黄色いボタンがアクセント。簡単な構造すぎて壊れる余地がない。フラッシュも付いてくれた。だが、「普通の晴れ」絞りの羽根のカタチが手裏剣みたいなのはもうちょと考えようがあったのでは?と思う。これ、酷い。けど、固定焦点カメラで絞りのカタチどうこういうな!ってことだな。

フラッシュをポップアップさせかたがわからなかったが、ダイヤルをフラッシュに合わせると自動的に上がる。晴れマークに戻すためにはフラッシュを押し込んで回す。
EASY LOADINGという文字が見える。昔のカメラはフィルム装填の段階で失敗が多かった。ここ数年、古いカメラばっかりいじってきた自分でもときどき失敗する。フィルムのベロを適切な場所に置いてフタを閉めて巻き上げればちゃんとセッティング完了。フラッシュを使うためには単三電池2本が必要だが、フラッシュを使わないならこの電池はなくてもかまわない。エコエコ!

ようやくフィルムを入れてテスト。撮り終わって巻き戻そうとしたら事故が。Rを押してもロックをフリーできない。しかたなくパーフォレーションをガリガリと破壊しながら力技で巻き戻す。
ロックをフリーにするRのボタンを浮き上がらせるスプリングの先端を、前の所有者がドライバーで締めたがゆえに、間に挟みこんでしまって浮いた状態だったのを分解して直した。Rを押しても押し込めていない状態だったのだ。

では試写の結果。フィルムは業務用フジISO100の24枚撮り。今年の1月ごろに試写した。
3枚目の馬の写真のみ絞りを曇りマークに合わせて撮影した。こんな簡単な構造のカメラでもここまでよく撮れる。

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