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2015年9月13日日曜日

関裕二 「蘇我氏の正体」(2004)

関裕二の「物部氏の正体」につづけて「蘇我氏の正体」も読んだ。2009年の新潮文庫版を108円で手に入れたのだが、面白かった。面白すぎた。

自分の友人から蘇我氏こそ本当の王家で、聖徳太子や大化の改新の功績もじつはみんな蘇我氏によるものだって聞いてた。ぜんぶ自分たちの立ち居地に危機感を持った藤原氏による歴史の改ざん。良いことは自分の手柄、悪いことは押し付ける。マジでそうらしい。

筆者は蘇我入鹿って境遇が菅原道真に似てね?って語り始める。蘇我氏も祟ってないかと。もし、当時の人々がそう認識してたとしたら、蘇我氏は滅ぼされる理由もないし、滅ぼした側はうしろめたかったはず。じゃなきゃ天智天皇の子の大友皇子は大海人皇子に負けてないはず。

蘇我氏の業績と出自を消すために「日本書紀」は苦心している。入鹿を極悪人に仕立てるために山背大兄王とその一族を滅亡させたことになってるけど、山背大兄王の一族なんてそもそも存在してない?!

神功皇后と武内宿禰の夫婦関係は絶対タブー?仲哀天皇という架空の人物を創作?神功皇后は邪馬台国の女王トヨ?天孫降臨伝説やサルタヒコはヤマト政権に追われ九州南部へ逃げ延びたときの話?

朝鮮の「三国史記」に描かれている新羅の解脱王はスサノオ伝説のこと?!アメノヒボコと武内宿禰はその子孫で同一人物。さらにその子孫が蘇我氏?!

時空を超えて、構成要素が似ている故事は同じ出来事から派生しているんだなって本。2つに見えて正体はひとつ。大胆に推理しパズルをはめていく。アメノヒボコとツヌガアラシトについて、この本を読んで興味を持ったので、本を探そうと思う。

古代史のロマンとミステリーってほんとうに面白いな。

2 件のコメント:

  1. 関裕二。とんでも系かと思いながら、読むのやめられないです。
    どの本も内容が一貫しているし、怪しいながらも、学問の方が、だんだん関裕二にリンクしてきているのが不思議で楽しい。
    入鹿 蝦夷、馬子・・・どれも本当の名前ではない。真実の名前を我々が知る日は意外に近いかもしれないですね。

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  2. 次は藤原氏の謎を探してる。入鹿はな~んにも悪くないって今になってようやく知った。

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