すべては君に逢えたから（2013）

「すべては君に逢えたから」（2013 Warner Bros.）を見た。男女10人による6つのエピソードを盛り込んだクリスマスラブストーリー。クリスマスイブは恋人と過ごさなくてはならない、という余計なお世話メッセージを強く発信する恋愛プロパガンダ映画。

JR東日本と東京駅が全面協力してるので鉄オタ映画ともいえる。この映画のもう1人の主役は東京駅。

別に見たくもないけど、本田翼が出ているので見ざるを得ない。本田翼にとっては4本目の映画出演作。

豪華な出演者が個別なラインでエピソードを演じて全体でクロスしてるタイプの映画ってたまにあるな。「大停電の夜に」みたいなの。ま、マーケティングの末に出来た、すべての年代に向けた平均的で刺激のないハートウォーミング型映画。それぞれの人生、それぞれの想いがクリスマスに交錯してちょっとした奇跡ってゆう。それでちょい泣きってゆう。

本田翼が全出演者の中で一番演技キャリアがない。ばっさーファンとしては冒頭の独りケータイ歩きシーンからハラハラ見守る。挙動がとにかくユニーク。バイト先ケーキ店主・倍賞千恵子は170本目の映画出演。ばっさーは何かを得たか？出演シーンも少なくそれほど目立っていない。
ジャケに顔のある小林稔侍はワンシーンのみの出演。

木村文乃もかわいい。この映画で一番目立ってる。仕事をがんばり仙台の彼と遠距離恋愛もがんばるドラマでよくあるキャラをわかりやすく演じてる。逢えないとなると仙台の「むすび丸」ぬいぐるみを抱いて寂しい顔。この子は一度女優を休業したり苦労してる。

高梨臨にネガティブなイメージを持つ嫌な人だった玉木、なんで急に優しい人になった？義兄が余命わずかと知っての心変わり？中盤にそれぞれふたりの間に険悪なムードと危機をもってきてベタな展開。
だが、この二人が何度も出会う理由は終盤に種明かし。玉木のニヤケ顔みたらつい「イエス！フォーリンラブ」って言いそう。