2014年10月13日月曜日

YUI 「若い子に言いたい」

2012年の年末はYUI8年間の総決算にして初ベスト盤のリリースに合わせて、実に多くのメディア露出があって出版物も多かった。3冊が競合したYUI本の出版によって、YUI史学文献考古学派の自分には発掘調査のモチベーションが下がった。いや、今でも日々何かネタを探しているのだが、もう世間に「YUIはこんなにもすごい!」と声に出して言いたくなるような新たな事実を見つけられない。

もうまる2年に渡って雑誌メディアに出ていない。テレビも昨年6月に「めざましテレビ」インタビューがあって以来なにもない……。ライブもそれほどあるわけじゃないので書くこともない。もう、過去の映像の感想でも書くしかないのかも……。

で、探しまくってこれが出てきた。ほとんどのYUIファンは手に入れたであろうコンビニフリーマガジン「7ぴあ 2012年12月号」。「フラワーフラワーからYUIに入りました」という新規ファン(そんな人いるのか?)、もしくは「セブンイレブンが近くになくて手に入らなかった」、「外国に住んでる」という人にしか価値のない情報かもしれないが、もう充分寝かせたので紹介したい。

これ、同時期に出た他誌と比較しても、めちゃくちゃクオリティが高い1冊になってる。とてもフリーとは思えない紙質、グラビア、内容の濃いインタビュー4ページ。YUIがこれまで歩んできた経験を元に、若い10代に向けたメッセージが名言すぎる。
「音楽は、自分らしくいられる場所っていう感じでしたね。歌を歌うとすごく、リラックスできるというか。いろいろな悲しいこととか寂しいことから、音楽を歌ってるときだけ自由になれた感じがあって。どこにいても音楽をしているときが自由っていう気持ちがあったのかもしれないですね」 
「今はやらないときにはやらないし、やるときはやる!っていうのができるので、ずいぶんラクになったんですけど。10代のときは、〝何をがんばったらいいんだろう?〟っていうのを一生懸命考えながらがんばっていたので。よく、疲れて倒れなかったなって(笑)」 
「最初は『笑わないんでしょ?』みたいな感じもあったんですけど(笑)。実は……みたいな。もっとラクでいいんだっていうこともわかってきたし。音楽に対しても、気を張らないで、呼吸して、インプット/アウトプットしていくようになりましたね。自分の努力もあったかもしれないけど、それ以外のたくさんの出会いが教えてくれたなっていうのはあります。 
昔、『苦労したらその先がラクになるわけじゃないぞ』って言われたことがあったんですけど。『いやいや、バランス良くいかないといけないでしょ!?』って。今なら言い返せるけど、当時はね(笑)。言われることひとつひとつを真に受けていたから、ああ……、苦労してもそれ以上の苦労が待ってるんだって思ったけど(笑)。若い子に言いたいですね、楽しいこともありますからね!って。 
でもそういうふうに言われて、毎回這い上がろうって思ったので。だから、言われたひとつひとつの言葉は大事だなって思います。その言葉が、好きであれ、嫌いであれ」
10代で多くのことを経験してきたYUIの悟りの境地…。この時期のYUIの言葉はすごく肩の力が抜けたような感じ。8年間で初めて自由になれた精神状態か?
上京した当時は何もわからず大人たちのいう事をすべて聞いて疲れ果てていたYUI……。自分もわかるけど、その状態はつらい。
だが良い作品を次々と世に出したことで、YUIの中で大人たちの言葉は価値を相対的に下げていった。

才能に恵まれた人にだけ許されることかもしれないけど、もっと長い目でバンドでうまくやっていければいいんだろう。リラックス&マイペースで。
「また音楽をたくさん聴くようになってきたので、その要素をこれからどこかで出せたらいいな、と思うんですけど。ただ、25歳にもなってくると、そろそろ派手なことができなくなってくるのかな?とか(笑)。例えば……レディガガみたいな洋服は着れないですけど、もしやってみたければ今のうちにやっておきたいなと。例えが極端ですけどね(笑)」
YUIは金髪になり、新生yuiバンド「FLOWER FLOWER」を起ちあげたというニュースは列島を駆け巡った。2013年はYUI時代にはなかった音楽要素、そしてファッションを1年間に渡ってステージ上で披露。2012年の秋にはYUIの頭の中にだいたいやりたいことが見えていたと言っていいのかもしれない。

そして沈黙の2014年、この秋ついに「円いもの」がベールを脱ぐ!中華圏は情報解禁日にルーズなのが日常。あちらから漏れ伝わってくるフライング情報はそれなりに信頼度が高いのがこれまでの恒例。発売日も11月26日でほぼ確定か?!
初回盤はDVDつき?インコ映像もついに公開?

7 件のコメント:

  1. あれー! このフリーマガジンの存在を全く知らなかった。全ての雑誌やフリーペーパーを持っているわけではないけど、ある程度チェックしていた筈なのに。ものすごく悔しい。

    記事にして頂きありがとうございます。

    「円いもの」いよいよみたいですね。yuiの容姿やフラフラの音楽性が日本中に広まることになる。

    コアなYUIファンですらも戸惑い議論が巻き起こった現象が再び繰り返される!?

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  2. 円いもの楽しみ過ぎる!
    アルバム発売となれば、再びメディアに出るのか!?
    出るとしたら何を歌う?

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  3. あと、追加で申し訳ないんですが、今日になってようやく
    「カノ嘘」を観ました。
    散々観といてエンドロールで初めて"あの"小泉監督だと知りました。
    製作会社もROBOT。
    完全に"あの"プロジェクトチームだったんですね。
    ブログの中で取り上げられてましたっけ?
    だとしたら見逃してましたすみません。
    "あの"監督とプロジェクトチームが亀田誠治を迎えて
    もう一度ギター抱えた女の子の映画を作る、
    そういうプロジェクトだったとは…
    "カノジョ"の声も、YUIに近いところがありますし。
    カノ嘘ファンの女子高生に、小泉監督のデビュー作も見ようねー
    と言いたいです。

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  4. 今手元にある5曲の音源だけでもFLOWER FLOWERの音楽の幅の広さがわかります。ライブで聴いた曲達が毎日聴けると思うと、アルバム発売が楽しみで興奮が抑えきれません。
    「POPなメロディ嫌気がさすの」と歌っているのに、親しみやすいメロディを包み込んだ楽曲。4人のメンバーから紡ぎだされる化学反応を楽しんでいるようなアレンジ。そして常に刺激的で心に響く歌詞。YUI時代よりもっと自由に音楽を楽しんでいるyuiさん。
    前のような人気者になるかはわかりませんし、メディア露出が増えるかも疑問ですが、音楽活動を永く続けてくれることを信じて期待して待っています。

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  5. 自分も買い逃したりもらいそこねたりしたものいくつもあるよ。

    「カノ嘘」まだ見てません。TSUTAYAに並んでるけど。公開時はお台場でばんばんスクリーンに流して宣伝してた。小泉監督なんだなって、またYUIみたいにスターをつくりたいんだなって。それは音楽界と映画界の夢でもあるんだな。主演の女の子の音楽をまだよく知らない。

    CDリリースのときはせめてJCDに出て何かしゃべってほしい。Mステはもうないだろうなと思ってる。

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  6. これは確か3冊ぐらい持って帰って来た記憶が…笑
    フリーと言われるとそうなっちゃいます(꒪ω꒪υ)

    中国からの情報はいつも早いですね~
    疑いこそあるんですけど、結構当たってるんですよね~…
    それがもし本当だとしてリリースとなると、ファンとしてはメディアへの出演をどうしても期待してしまいますね…(*ˊૢᵕˋૢ*)

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  7. JAPAN誌の表紙にば~ん!とか期待してなくもない。
    アルバム初登場1位!ってなって世間を驚かせたい。

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