2014年8月23日土曜日

MINOLTA POCKET AUTOPAK 50 で撮る

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こんどはこれと出合ってしまった。1973年製(?)ミノルタの110カメラ「オートパック50」のジャンク品を324円でゲット。緑色のシャッターボタンがワンポイントでおしゃれ。

このカメラ、「近く・遠く」の2ステップ・ゾーンフォーカスなのは見れば何となくわかった。おそらく絞り固定、シャッター速度1速だろうと思っていたのだが、家で調べてみたらこのカメラはCds素子が測光してシャッター速度を変えてくれるらしい。うそだろ……、どこに電池があるんだ?

Img_4542フィルム暗室の左側にへばり付くようにこんな電池が入っていた。なんだこりゃ?初めて目にする電池だ。

なんでもこの電池は「Kサイズ」という電池らしい。当然だが、とっくの昔に製造中止。

こういった古いカメラはアメリカとか海外の人のほうが後生大事にまだ使っていたりするので、向こうの通販とかなら20ドル+送料とか払うと電池も入手も可能だが、そんなものにお金をかけられない。同じものを作るしかない。

どうやら4.5ボルトの電圧をかせぐために、水銀電池がスポット溶接で3個ナナメに配置してあるだけのものらしい。

Img_4614ここは腐食性の液に注意して手袋をはめて、カッターで分解切除しようとしたものの、

あちゃー、ぜんぜんキレイにバラせなかった。

なにかプラスチックのケースとか利用して一から作り直そうとも考えたのだが、電極の位置とかキメて作るのがめんどくさそう。



Img_4615結局、LR44を3個、アルミホイルとセロテープでつないで、こんな感じで再生。見た目は悪いがこれで何とかするしか、このカメラを使う方法はない。

だが、電池の絶縁ができてなかったために、あっという間に放電ショート。1個だけ電圧がまったくなくなっていた。百円ショップで買ったとはいえ1個54円をあっという間に失った。

気を取り直してやり直し。今度は絶縁を慎重に考えて工作。


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よし、こんどはうまくいったはず。部屋の中でシャッターを切ると、電池がない状態よりも遅い気がする。このカメラはシャッター速度が最長で10秒と聞いていたのだが、もっと暗い場所でシャッターを切ると、自分のは何故かバルブ撮影になってしまう。なぜだか分からない。
ま、1秒以上のシャッターなんて必要ないけど。

ピントを「近く」で撮ったあとでカバーを閉めると、再び撮影しようとするときはピントが「遠く」になってしまう構造になっている。ついピントを合わせるのを忘れる。

フラッシュはマジキューブというコダックの4回きりの使用で使い捨てのフラッシュを使う。デジカメしか使ったことのない人から見ると、昔のカメラは信じられないぐらいに不便だ。
ま、だから誰も使ってないわけだが。では試写の結果。フィルムはFUKKATSUのISO400
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ええっ……、なんかどれも冴えない写りだ。暗い場所で撮ったものはどれも例外なくどアンダーだった。テストの段階ではシャッター速度が変わっていたのだが、実際の撮影では電池の接触が悪かったのだろうか?
ピントも露出も合ってない……。これでは実用性がない。これでFUKKATSU
を使い切ってしまったので、しばらくは110カメラを使うこともないだろう。

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